社会学科、安念 優輝さんに聞く、10の質問

社会学科 安念 優輝

2018/12/17

在学生

Q.1 立教大学社会学部社会学科を選んだ理由を教えてください。

もともと哲学に興味があり、文学部の文芸・思想専修と迷っていたのですが、学部説明会での「社会学なら、あらゆる事象、現象から社会に切り込むことができる」という学部長の言葉が印象的で社会学部への進学を決めました。

Q.2 社会学科の科目の中で一番面白かった授業は何ですか?

著書を読んで以前から尊敬していた土井隆義先生の「逸脱の社会学」という授業が、最も面白かったです。これは少年犯罪の発生件数や検挙数といった趨勢を起点としながら、現代を生きる少年たちの心理を紐解いていくという内容なのですが、授業で使われるグラフひとつをとっても、土井先生ならではの深い洞察があり、とても勉強になりました。

Q.3 所属しているゼミの内容と選んだ理由について教えてください。

アイデンティティーとコミュニケーションというゼミのテーマを見て、「ここしかない!」と思い奥村ゼミを選びました。現在は、ゼミ生がそれぞれテーマを持って、フィールドワークをしているのですが、僕は新宿などで行われているカラオケのいわゆるオフ会をフィールドにしていて。普段、インターネット上でハンドルネームを使って交流している人たちが、リアルの場で本名を使ってコミュニケーションを取るときに、どのような自己意識の変化が起こるのか、それはなぜ起こるのか、ということを研究しています。

Q.4 卒業論文(研究)はどのようなテーマに取り組む予定ですか?

ゼミで行っているオフ会という新しいコミュニティーの研究を掘り下げたいと思っていますが、大学院への進学も考えているので、修士論文のテーマによっては卒業論文のテーマを変えるかもしれません。もともとオタクカルチャーにも興味があるので、自分が所属するカルチャーによって、実生活にどのような影響が生じるかといったことも研究してみたいですね。

Q.5 社会学の魅力は何ですか?学ぶ中で社会学についてわかってきたことを教えてください。

僕はもともと、自分を文系だと思っていたのですが、実際に学ぶなかで「社会学って科学なんだ」ということに気がつきました。人間社会について、きちんとした根拠と実証的な観察を持って、その傾向を記述するという科学的方法を用いた学問なんですね。そうすることで、人間の営みを客観的に見られることが、社会学の一番の魅力だと思っています。

Q.6 あなたにとって大学とはどんな場所ですか?

大学とは知の海であると考えています。図書館に行けば大量の文献がありますし、他学部の授業を見たり、異なる学問を学ぶ生徒と知り合うことで、この世界にあるさまざまな学問にアクセスして、自分が持っている知識体系をうんと拡大することができる。そして、その先にはもともと自分が学んでいた学問の領域そのものを広げていき、これまでに無かった新しい知を築いていくことも夢ではない。そういう可能性を見つけられるのが、大学という場所だと思っています。

Q.7 今までの学生生活の中で一番の思い出は何ですか?

思い出というニュアンスと合っているかはわかりませんが、大学に入ってからの1週間がとても強く印象に残っています。自分がこれまで全く知らなかった知識が目の前にあって、講義を受けるたびに、世界がどんどん開いていく。あの時の高揚感を忘れることはないですし、今でも全く知らない分野の講義を受けて、それが知識として体系立てられた時は、すごい快感を覚えます。

Q.8 今まで最も影響を受けたものは何ですか?。

ニーチェの思想です。最初にニーチェに触れたのは、高校1年生の倫理の授業だったと思うのですが、彼についてのレポートを書くために本を読んでいたら、超克という言葉が出てきて衝撃を受けたんです。超克とは、簡単に言えば、ひたすら自分を超えつづけて、超人になっていくということ。そのスタイルに、とても感銘を受け、自分もそうありたいと思いました。それで、去年の夏に1カ月ドイツに留学したのですが、ニーチェの住んでいた家を訪れドイツ語の原文の本を買ってきて、今は家でがんばって読んでいます。

Q.9 将来の夢は何ですか?

社会学の学びを深めて、いつか、社会学者と呼ばれる立場の人間になりたいと考えています。今、社会が急激に変化して、安定した体制にも陰りが見えてきていると思うんです。そうした中で、社会学的に世の中を批判的に見ていくという視点がとても必要になってくると思いますし、自分はそのなかで研究をすすめて、人々に社会学的な視点を伝える立場になっていきたいですね。

Q.10 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

知ることは、本当に楽しいことです。だから、とてもシンプルに、大学は楽しいぞ。ぜひ、ワクワクと期待をして、大学に入ってきてください。
(2018年度版学部案内より転載)

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