社会学部創設60周年立教大学 社会学部・大学院社会学研究科

立教大学社会学部創立60周年記念募金 趣意書

立教大学社会学部は、2018年4月をもって学部創立60周年を迎えることになりました。これを記念して、「立教サポート募金」の一部として社会学部創立60周年記念募金事業を実施することとなりました。

社会学部は、2017年3月までに卒業生26,431名、大学院社会学研究科修了生506名を社会に送り出し、日本における社会学部の草分け的存在として歴史と伝統を築いてきました。60年前の1958年、社会学科/大学院応用社会学専攻が文学部/文学研究科から独立するかたちで、社会学部社会学科/社会学研究科応用社会学専攻が開設されて以来、本学部は、時代の変化とともに改革・再編の歴史を辿ってきました。

1964年には産業関係学科、1967年には観光学科が社会学部に設置され、その後約30年間、特色のある3学科がそれぞれ充実・発展し、1998年には観光学科が観光学部に、2006年には産業関係学科が経済学部経営学科とともに経営学部に、それぞれ改組・拡充され独自の歩みを始めました。大学院応用社会学専攻も2006年に募集停止となりました。その一方で、社会学部は、1990年大学院社会学研究科に社会学専攻を設置、2002年に現代文化学科、2006年にメディア社会学科を設置して、現在の3学科体制へと移行し、すでに10年以上を経過しています。

この間、2012年には、社会学を基盤とする学部としての特色を明確にするために、学部共通科目の設置を含むカリキュラム改革を実施しましたが、これは結果的に2012年の全学的カリキュラム改革(Rikkyo Learning Style)を先取りするものでした。また、2016年からは3学科を横断する「国際社会コース」を設置しました。これもまた大学の国際化という社会的要請、とりわけ本学におけるグローバル化の取組と軌を一にする先駆的な試みでした。学部間の国際交流も進みつつあり、現在、ソウル市立大学都市科学部(韓国)、天主教輔仁大学伝播学院(台湾)、モナシュ大学文学部(豪)、南オーストラリア大学(豪:研究交流のみ)、同済大学政治と国際関係学院(中国)の5校と交流協定を締結しています。今後も、少子高齢化・情報通信技術革命・グローバル化の趨勢を受けて、社会の変化に敏感な社会学部ならではの取組を推進することにより、国際通用性のある社会学の教育・研究を発展させ、日本と海外の社会と文化を深く理解し、21世紀を生き抜く資質と能力を備えた人材を社会に輩出し続けることが、本学部に課せられた使命であると考えております。

さて、社会学部は過去2回、周年事業として募金活動に取り組みました。1982年の25周年記念事業では、(1)創立25周年記念誌の刊行、(2)創立25周年記念祝典、(3)立教大学応用社会学研究会の設立、(4)「大学とコミュニティ」研究プロジェクトの実施および報告書の刊行、(5)創立25周年記念研究センターの設立の5項目が掲げられておりました。2008年の50周年記念事業では、25周年事業での未達成事業も踏まえて、(1)グローバル都市研究所の創設(2007年度に実現)、(2)国際シンポジウムの実施(2008年度実施)、(3)『高校生のための社会学』出版(2009年出版)、(4)創立50周年記念誌の刊行(2011年刊行)、(5)立教社会学会の設立、(6)卒業者・修了者ネットワークの構築とメールマガジン等の刊行(2017年に立教大学社会学部・社会学研究科同窓会を設立)、(7)社会学部創立50周年記念奨学金と表彰制度の創設(2009年施行)の7項目が掲げられておりました。今回の60周年記念事業では、未達成事業や継続事業も含め、次のような事業を企画しています。

(1)社会学部創立60周年記念感謝礼拝
(2)社会学部創立60周年記念公開講演会シリーズ
創立60周年を記念し、社会学が扱う主要テーマを中心とした一般向けの公開講演会を断続的に複数回実施します。

(3)社会学部創立60周年記念国際シンポジウム
創立60周年を記念し、本学部と学部間交流を進めてきた協定校の協力を得て、国際シンポジウムを複数回実施します。

(4)卒業生・修了生ネットワークの拡大・強化と在学生のキャリア支援
2017年に設立した立教大学社会学部・社会学研究科同窓会を核として、卒業生・修了生ネットワークの拡大・強化を図り、在学生のキャリア支援・就職支援にも資する事業を展開します。

(5)立教社会学会の設立
修了生のネットワークを中心として、長年の懸案であった立教大学社会学会の設立を目指します。

(6)社会学部創立60周年記念奨学金基金(25・50周年基金の拡充)
現在、25・50周年記念募金を基金として、学部間交流協定による特別外国人留学生への奨学金、卒業論文優秀賞、大学院社会学研究科進学者への奨学金を運用していますが、とりわけ国際交流の拡大にともない留学生向け奨学金の需要が拡大していることから、創立60周年記念奨学金基金として拡充を図ります。

(7)社会学の基礎的・入門的教科書の出版
日本の社会学の草分け的存在である本学部が中心となって、国際通用性のある標準的な社会学のテキストを刊行します。

(8)新規広報媒体の開発
ホームページとは別に、立教大学社会学部を紹介するスマートフォン用のアプリケーションを開発します。

以上の事業は、創立60周年を節目に本学部の来し方と行く末に思いをはせ、現段階における本学部の使命をあらためて確認し、在学生はもとより、保証人・卒業生・修了生のみなさま、日本と海外の研究者および一般の方々にむけて発信するとともに、今後の学部の発展に資するものとして企画しております。何卒、趣旨をおくみとりいただき、格別のご協力を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

2017年11月
社会学部長 松本 康

募金要項

募金名称 立教大学社会学部創立60周年記念募金(立教サポート募金指定寄付)

募金額 一口1万円

期間 2017年11月1日~2020年10月31日
払込方法
立教サポート募金の払込用紙を使用し、お振込みください。その際「指定寄付欄」の「その他指定先」に○をつけ、「社会学部創立60周年記念募金」とご記入ください。
払込取扱銀行(払込用紙裏面記載)またはゆうちょ銀行・郵便局をご利用の場合、払込手数料は無料です(取扱銀行の支店も同様)。
※インターネットによる募金も受け付けております。その際は、申込情報入力画面の「通信欄」に、「社会学部創立60周年記念募金」と入力してください。

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