大学院社会学研究科とは大学院社会学研究科

グローバル化の進展への対応と社会参加

社会学のテーマは、家族から国家、人種や社会階級の分裂、逸脱や犯罪、宗教や文化、そして社会の安定から社会全体の変化、世界システムまで多岐に渡っています。私的な社会的場面、コミュニティ、そしてグローバルな社会の中の重要な事項を対象にその多様性と複雑さをとらえることを試みて、分析し説明する研究分野です。絶えず変化する社会を対象としており、社会学の領域では新たなテーマが生み出されて行きます。

とくに様々な領域で扱われるグローバリゼーションは、社会学においても主要なテーマとなっています。それまでの国民国家を主体にしていた考え方が、グローバルという見方への変化も指摘されました。しかし、マクロな領域だけでなく人間の主観的な領域を含むミクロ的な諸構造にも影響しています。グローバル化が進んで変化する社会に貢献できる人材育成のため、本研究科では2018年度から前期課程のカリキュラムを一新しました。必修科目としての社会学基礎論を設置、16の社会学および隣接分野の基礎科目を提供、そのうち4科目を修了要件にしました。大学院レベルの研究の理論的基礎を身に着けるだけでなく、社会調査法科目、プロジェクト科目をカリキュラムに入れて研究リテラシーの充実を目指しています。社会調査法科目については、専門社会調査士H、I、J科目に対応する3科目から最低1科目を選択履修としています。プロジェクト科目は、大学院学生と複数の教員が共同で取り組む実践的な研究プロジェクトとして、調査研究の全過程が経験できるように設計されています。研究成果の発信および交流のため、正課外でも積極的に国際研究交流を進めています。

本研究科では、前期課程・後期課程ともに論文執筆にいたるスケジュールを提示して、計画的に研究が進められるよう指導体制を整えています。複雑化する現代社会において、社会学的研究の必要性が高まる状況下、大学院の修了生が、社会学を究めた研究教育従事者として、グローバル化する現代社会に貢献することを期待しています。


 社会学研究科委員長 
 水上 徹男