2020/12/04 (FRI)

社会学部オンライン交流会 イベントレポート

OBJECTIVE.

コロナ禍が続き、入学以来なかなか横のつながりが持てない1年生。
そんな学生たちのために、2020年10月24日(土)に、オンライン交流会が開催されました。

「1人じゃない」に気づけるオンライン交流会

2部構成で内容も充実

会は2部構成です。第1部では学部長挨拶、施設紹介、上級生対談を1時間ほど実施。少々の休憩を挟み、1年生同士の交流が同じく1時間ほど行われました。

土曜の日中開催でありながら、期待の大きさからか、多くの学生が冒頭から参加していました。


全体の進行役を担当したのは、現代文化学科4年の松村さんです。放送研究会に所属していることもあるのか、非常に安定感のある語り口で進行していきます。

第1部は予定通り、水上学部長の挨拶からスタート。卒業論文に向けた心構えや、キャンパスの名所“ヒマラヤ杉”の紹介などが語られました。
次は、メディア社会学科4年の森田さんからキャンパスの施設紹介です。学食や図書館、キャリアセンターなどについて、利用方法から現在の運営状況などが、写真を交えて紹介されました。
冒頭「バーチャルキャンパスガイド」と森田さんから伝えられた通り、キャンパスへの通学機会の少ない1年生にとっては、キャンパスライフの疑似体験になったかもしれません。

上級生からの説得力あるアドバイスが盛りだくさん

上級生対談は計4名。進行役の松村さん、施設紹介を担当した森田さんに、2名の3年生が加わり行われました。1名は、日本ではマイナー競技であるカバディのサークルを立ち上げた、現代文化学科の加藤さん。もう1名は、大阪出身で現在1人暮らし。かけ持ちでアルバイトをする社会学科の忠平さんです。
オススメの授業の話題では、加藤さんが口火を切ります。

「『文化の社会理論』です。地域によって常識が異なるなど、今まで自分が当たり前だと思っていたことがいくつも覆されるところにおもしろさを感じます」

また、他の3人は「広告PR論」と口を揃えます。メディアを広く学べる点や、就活のためにもなる点が魅力だそうです。
加えて森田さんは「アイデンティティ論」を挙げます。

「これまでの人生で無意識だった部分が言語化されていく感覚がすごく新鮮でした」

続いての話題は、サークルについて。
森田さんは「友人の話」と前置きし「9個のサークルに所属して、自分に合うと思ったものだけを残していく方法もある」と、サークルの選び方についての示唆がありました。
これに、サークル立ち上げ経験のある加藤さんが続きます。

「立ち上げ自体は意外と簡単です。仲間はSNSで募ったら集まってくれました。サークル活動に限らず、大学生活ではやってみたいことがあればまずは行動することが大事だと思います」

忠平さんからはアルバイトについての有益情報が飛び出しました。

「固定シフトだと試験の時期に困るので、融通がきくアルバイトがオススメです。たとえば、私も働いている大学のメディアセンターなら、授業を避けて1コマ単位でシフトに入れます」

この話には森田さんも反応し「飲食関係などの夕方以降のアルバイトだと同世代が多く、まわりと仲良くなりやすいためオススメです」と加えました。


そのほとんどが体験談として語られているため、1年生にとっても説得力があり、参考になる話が多いように感じる対談でした。

小さな不安が大きな希望になった同級生交流

第2部の交流会の模様は、2名の学生の感想を通じてお伝えします。

2名とも1時間のうちに2グループの交流会に参加したとのことで、内容としては自己紹介、出身地、授業、サークル、アルバイト、趣味のあたりで共通していたようです。


1人目の学生Aさん(仮)は、遠く北海道からの参加。この距離感はオンライン交流の1つの魅力です。
参加に際しては不安も多少あったようですが、いきなり同郷の同級生と出会うことができ、一気に話が弾んだようでした。

「地元の話をきっかけに、上京の悩みや一人暮らしについてなどの話で織り上がりました。共通点が1つあるだけですごく話しやすかったですし、最後にはSNSで連絡先交換もできました」

また、交流会は初参加だったようですが、オンラインならではの発見も話してくれました。

「初対面でもどんどん話せたことに、自分でも驚きました。たぶん、リアルだと『誰に声をかけたらいいんだろう』となってしまう気がして、それがないオンラインは意外と友達がつくりやすく感じました」


2人目の学生Bさん(仮)も、オンライン交流会の魅力について話します。

「私は背が低いので、リアルだと身長差で引け目を感じてしまうのですが、オンラインはみんな同じ目線なので話しやすかったです。また、今まで1人で授業を受けている感じがあったのですが、同じ授業の話ができて『1人じゃなかったんだ』という感覚にもなれました。早くみんなと一緒に授業を受けてみたいです」


ほかにも「図書館や学食に行ってみたい」「もっとサークル活動をがんばりたい」「同級生や留学生にも会ってみたい」など、交流会で触発されたとみられる言葉が2人からいくつも聞かれました。

同級生になかなか会うことができない状況が続く現在。オンライン交流会は同じ目標や悩みを持った“仲間”が、本当はすぐ近くにいることを再認識させてくれる場となったようです。

大学4年間をより楽しく有意義なものとするため、同級生の存在は欠かせません。こうした交流会への参加といった積極的な行動が、これからのキャンパスライフを輝かせる大切な要素の1つのように思えました。

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