カリキュラムメディア社会学科

人々をつなぎ、時代と共振するメディアを鍵に、社会と人間の本質に迫ります。「社会システムとテクノロジー」「生活世界の経験と歴史」「ジャーナリズムと公共性」という三つの領域を中心に、情報とメディアにかかわる、人々の社会的営みへ迫るカリキュラムを用意しています。

本学科では、社会の中でのメディアとコミュニケーションにかかわるさまざまな現象について考えるために必要なことを学んでいきます。メディアの制度や法律・倫理を学びつつ、それらのメディアとオーディエンス、すなわち私たち自身とのかかわりまで、メディアにかかわる歴史や文化の流れについて、より大きく視野を広げます。その一方で、メディアで使われている一つ一つの言葉や画像・映像のはたらきについて詳しく分析することも学びます。

テクノロジーの変化が社会や文化の変容に直結する時代。特にデジタルメディアの発達は人々のコミュニケーションに多大な影響を与え、テレビ、映画、広告など旧来のマスメディア産業にも新たな挑戦を求めています。しかし古いものは一方的に古びてゆくだけでしょうか。そうではありません。暮らしを支える制度や慣習、情緒や価値観は集合的な記憶や歴史と切り離せないからです。メディア社会学科の学びはコミュニケーションの理論やメディアの歴史、テクノロジーを受容する人々の意識と暮らし、ジャーナリズムの背骨となる言論・出版の自由と公共圏の思想等々を広く含み、柔軟な知性とたくましい行動力を持った若い人材を育てます。

メディア社会学科のカリキュラム

(1)メディア社会の理解を深める三つの領域

社会学部生としての基礎をつくる科目が「社会学原論」と「社会調査法」、メディア社会学科生としての基礎をつくるのが「メディア社会学」。ここからスタートしてさらに「情報社会論」「メディア・コミュニケーション論」「ジャーナリズム論」へと進みます。学科のカリキュラムはテクノロジーの発達にともなう人々のコミュニケーションの変容、社会システムや制度の問題点と未来像などについて学ぶ<社会システムとテクノロジー>、メディアと不可分な社会生活とその歴史的・同時代的な経験の諸相について学ぶ<生活世界の経験と歴史>、近代における公共圏の生成・創出とその展開に深く関与してきたジャーナリズムについて学ぶ<ジャーナリズムと公共性>という三つの領域に沿って体系化され、関連する領域を横断的に学びます。

(2)実践力を育てる実習・実践科目クラスター

3領域を側面から支えるかたちで、学科独自の柱である「実習・実践科目クラスター」を配置し、調査および取材の力、討論の力、文章表現の力を磨くとともに、企業や諸組織での実践体験(インターンシップなど)によって高度な応用能力を養います。

(3)さまざまなフィールドでの活躍に向けたカリキュラム

学科のカリキュラムは単に就職をゴールとするものではなく、その後の人生でさらに重要となる知識と理解と発想の育成に向けられています。そのためメディアやジャーナリズムの現場からも大きな協力を得て、理論と実践のバランスをとりながら各自の中に横たわる能力と可能性を高度に引き出す多様な科目を展開しています。


※カリキュラムの科目名などは変更されることがありますので、最新の内容はシラバス検索をご利用ください。

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