株式会社NTT ドコモ
大橋 広佳さん
2021 年度 社会学科 卒業

2026/04/19

卒業生

「実践と学びの往復」が仕事に活きている

営業職、プロモーション業務を経て秘書室へ

NTT ドコモに入社して6年目になります。1~4 年目は、東京都を中心とした公共向けの法人営業を行う部署に所属していました。法人営業では、お客様の業務課題やニーズを丁寧にヒアリングし、最適なソリューションの提案を行います。案件調整、導入支援、運用フォローまで一連のプロセスを一人称で担当しました。業務を実施するうえでは自治体特有の特殊な業務フローや調達プロセスを理解し、信頼関係を構築することを心がけていました。自分が手掛けた案件が、社会課題の解決や誰かのためになっていることにやりがいを感じていました。

入社 4 年目の夏に、マス向けプロモーションを担当する部署に異動しました。お客様に直接届く DM の企画や制作、テレマーケティング施策の立案・効果検証・次回施策への改善提案など、幅広い顧客層を対象としたマスプロモーションに携わりました。関係部署との連携や外部パートナーとの調整を行い、ターゲットに響くメッセージ設計や施策全体の最適化にとり組みました。

そして5年目の秋から、相談役秘書として、日々の業務全般をサポートする秘書室に所属しています。はじめは未知の業務で戸惑いましたが、立教大学で多くの経験を積めたからこそ、新しい環境に飛び込むことに対して不安はなく、むしろ前向きな気持ちが強かったです。

秘書業務において、ミスなくムダな時間を生まないように1分1秒でも⾧く、相談役のスケジュールをどう捻出するかを意識しています。秘書としてのやりがいは、相談役が最適な判断や活動を行えるよう、先回りした準備や細やかな気配りを欠かさず支えることに尽きますね。

地域社会学のゼミに所属し、フィールドワークを中心に学びを深める

就職活動中は、商社、金融、人材、テレビ局など幅広い業界でインターンシップを経験しました。その中で、とくに NTT ドコモのインターンシップでは社員の人柄のよさを感じ、加えて会社全体が挑戦心を大切にする姿勢に強く共感し「ここしかない」と思い、入社しました。

また、宮城県出身の私にとって、全国に支社支店がある点も魅力に感じました。それは、自身の東日本大震災の経験からです。実家は半壊の被害を受け、当時小学生だった私は、地域や周囲のために何も動けずどこかやるせなさが残っていました。その経験から、地域に根差した活動ができるNTT ドコモで「地域に対する貢献をしたい」という想いを今も持ち続けています。

立教大学社会学部に進学したきっかけは、高校3年生のときに約1カ月間、カリフォルニアで行われた海外研修に参加した経験からです。海外研修を通じて 地域社会への貢献やリーダーシップについて学び、社会学を本格的に学びたいという思いが強まりました。

社会学部の授業では、社会学の基礎を積み上げるカリキュラムが整っており、1~2年次には「社会学原論」や「社会調査法」「基礎演習」といった必修科目を通じて、社会学の土台をしっかりと身につけることができます。さらに、授業で得た基礎知識を実践の場で試し、学びとして深めていく流れが非常に自然で強固に組み込まれている点が魅力的です。フィールドワークや社会調査演習、現場でのアクティブラーニング科目などを通じて、現実の社会に足を運び、自ら見聞きした情報をもとに考えを深めていく機会が豊富に用意されています。

私はまちづくりに興味があったので基礎からフィールドワークを学べる、地域社会学のゼミに所属しました。とくに印象に残っているのは、ゼミ生全員で池袋から新大久保まで、地図を片手に 1 日中歩き続けたことです。文献をたくさん読み、先行研究を十分に実施してからフィールドに出て、昔の地形と今の地形の違いを照らし合わせながらよりリアルな学びを深めました。数百年前までさかのぼって、昔は何があって今は何がなくなっているかを見つけたり、坂が多いエリアではなぜ坂が多かったのかを考えたりなど、ゼミ生全員でフィールドワーク実習をしました。昔の風景を想像しながら現代の都市開発の跡を辿るプロセスは、教科書の中だけでは決して得られない「生きた学び」でした 。今でもその場所を訪れるとゼミでの経験を思い出します。

社会学部の授業では現地でインタビューを行うことも多く、基礎から応用までしっかり学習することで、相手の話を受け入れる重要性を、改めて身をもって学びました。業務において社内外でのコミュニケーションをする機会が頻繁なため、この経験が役立っていますね。さらに社会学は、仮説を立ててデータを集め、数字から分析し、検証する過程を大切にしており「仮説を立てて確かめる」という思考プロセスを身につけました。この思考力は、お客様のニーズを読みとりながら提案の形を探る場面や、答えがない企画を検討する場面で自然と活かされました。振り返ると、立教社会学部で「実践と学びの往復」を基礎づけられたことに由来すると考えます。

立教大学での学びや経験を次のステップへ

私は、高校生から競技かるたを始め、大学生や社会人になった今も大会に出場しています。その経験から「『小倉百人一首』による地域活性~メディアミックスによる多次元的な広がり~」と題し卒業論文を執筆しました。論文では、伝統文化が現代社会の中でどのように受け継がれ、地域活性へとつながっているのかをメディアミックスの視点から分析しました。

古典文学としての百人一首、競技かるたとしてのスポーツ的側面、百人一首や競技かるたを題材としたポップカルチャー、さらには地域イベントや聖地巡礼のような異なる事象が重なり合うことで、文化が多次元的に広がり、地域に新しい動きや活気を生んでいることを明らかにしました。

実際に、論文執筆に際して競技かるたの聖地として知られる近江神宮を訪れ、神社の方にもインタビューを実施しました。授業やゼミにてフィールドワークを実施した社会学部の集大成として、積極的に調査を行って卒論をまとめ上げました。

また、在学中に他大学や他国の方々との交流やリーダーシップを学んだことも、自身の成⾧につながったと思います。1年次の夏には、グローバル化の進む社会で活躍するリーダー育成を目的とした、立教のプログラムに約 1 週間参加しました。プログラムは上海で行われ、慶應義塾大学、中国の復旦大学、韓国の延世大学の参加学生と特定のテーマについて英語で議論を展開し、日中韓の大学に通う学生が互いを知るよい機会となりました。2年次にはシアトルで1カ月間、リーダーシップや社会貢献について学ぶなど、グローバルな体験を積むことで視野が広がりました。

大学でもうひとつ思い出深いのは、立教の全学部共通プログラムである「グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)」を2~4年次にかけて継続的に受講したことです。授業では、企業が持つ課題に対し、5人1チームで課題解決に向けて議論しました。半期に渡って課題と向き合いプロジェクトを立て、最後に企業向けにプレゼンテーションを実施します。

さらに、3年次に SA(スチューデントアシスタント)としてひとクラス 20 名近い学生に教員と協働して授業運営を行い、受講生の学びをサポートしたことも、自分にとってはかけがえのない経験でした。

それまでは「学ぶ側」として授業を受けていた自分が、受講する学生の学びを最大化できるかを考える「教える側」に立つことになりました。SAの経験は学生のうちに得られる機会としては極めて貴重である一方で、難しい挑戦でした 。最初は、受講生のモチベーションをどう引き出すか、チーム内での議論が停滞した際にどう介入するか、葛藤の連続でした 。SAである自分の考えを押し付けるのではなく、受講生の自由なアイデアを引き出しつつ、プロジェクトを形にする一助となれるよう、各クラスを担当するSA同士でも議論を重ねてプログラムを終えました。このようなプログラムを設置しているところが、多様性を重んじる立教大学ならではですし、プログラムを通じて知り合った友人たちとは、卒業後も会うほど仲がよい関係を築いています。

立教大学での4年間は、選択肢に恵まれた環境でした。現在所属するNTTドコモも同様で、入社前に想像していたよりもたくさんの領域で活躍ができます。通信事業のほか、エネルギーやエンタメ、スポーツ、ヘルスケアなどの事業があるため、広い選択ができる環境です。私は法人営業、マス向けプロモーション、秘書と幅広い職種を経験してきました。どんな環境においても、立教で培った「実践的な思考力」と「多様性を重んじる姿勢」が私を支えてくれています。これから受験を迎える皆さんも、ぜひ立教大学で「実践と学び」を繰り返し、自分の可能性を広げてほしいと思います。

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。