ReGACY Innovation Group株式会社 宮崎 悠さん 2020年度 メディア社会学科 卒業
2026/04/21
卒業生
大学で磨いたのは「世の中をどう捉えるかを考える」思考力
社会の出来事を「構造」として捉えコンサルタント業務に活かす
私はさまざまな企業をクライアントに持つ、コンサルティング会社に入社をして約1年になります。プロジェクトマネージャーとして、主に国内大手企業の新規事業開発や事業戦略策定などにかかわっています。これまで物流・金融・製造・商社など複数業界の大企業案件を並行して担当してきました。プロジェクトを進めるときには、経営層・事業部長クラスの方との直接対話をし、意思決定を前に進めます。同時にスタートアップと連携する事業共創も数多く行ってきました。
依頼はそれぞれ規模も内容も違います。例えば、ある企業が事業を立ち上げたいという場合、その企業が持つ経営資源を総合的に見て、営業網などを活かしてできるテーマは何だろう?と、テーマそのものをいっしょに考えるお手伝いをするケースもあれば、テーマは決まっていて、実際にその事業を立ち上げるための協業先を探すこともあります。場合によっては、企業を買収して事業を立ち上げる方法もあります。さらに、社内のビジネスコンテストで出てきた事業案を具体化するため、ステージゲートの制度設計のサポートをしたり、あるサービスを実現するための新技術を探してくることもあります。
企業のニーズによって、どこまでかかわるかもそれぞれです。私個人が並行して担当する企業は2~3社までくらい。期間もそれぞれで3~6か月ということもあれば1~2年かかるプロジェクトまでいろいろです。新規事業を10件走らせているとして、全部が成功するわけではありません。生き残るのは1~2件なので、毎年、新規事業の弾を込めていかなければなりません。それをクライアントといっしょに考えていく場合が多いので、リピート率は高いです。しかし、常に成果を求められるプレッシャーの高い業界でもあります。
コンサルタントが中期経営計画や、事業戦略などをいっしょになって考えるとき、クライアントにとって納得感のある戦略を立てる必要があるので、情報の感度は高くなくてはいけません。グローバルな経済動向はどうなっているか、地政学のリスクは何か。あとは、レアメタルは中国以外ならどこから輸入できるかとか、そのための障壁になるものや規制についてなど、さまざまな物事を俯瞰的に見ていく必要があります。単にたくさんの情報をインプットするだけではなく、複数ある情報をクライアントにとって意味のあるアウトプットにするため、情報をつなげて整理していく視点が重要になります。
その点において、立教大学時代に身についたことの中で活きているのは、世の中で起きている出来事を「点」ではなく「構造」として捉える姿勢です。私はもともと政治や経済のニュースに関心があり、報道記者になりたくてメディア社会学科に入ったのですが、社会学部では世の中のトレンドや「今」を継続的にキャッチアップする習慣が身につきました。社会学やメディア論を通じて、ニュースを事実として消費するのではなく「なぜ今この事象が起きているのか」「どのような社会的・経済的潮流の中で生じているのか」と、背景を考える視点を養うことができたことが、仕事で役立っています。社会学部は「正解を覚える場所」ではなく「世の中をどう捉えるかを考える」場所でした。
また、ゼミでの学びは今の仕事の思考を形づくってくれるものでした。私はメディア・コミュニケーションと社会を研究しつつ、データ収集・分析の方法を修得することにも重点を置いているゼミに所属しました。しかし、それまで数学が得意ではなくて、統計に触れたことも仮説を立てることもやったことがなかったのですが、あえて苦手に挑戦したのです。最初は苦労しましたが、挑戦してよかったと思っています。最近も、仕事で使うこともありましたが、今は以前と違って自分でコードを書く代わりにAIがそれをやってくれるので楽になりました。
現在の職場でのやりがいは、日本を代表する大企業と「会社を変えてやろう!」と熱を持った人と仕事ができること。そして、成長著しいスタートアップ投資の最前線に立ち、イノベーション創出の現場に直接関われることです。次の事業の「種」や「芽」が生まれる瞬間に立ち会ったり、事業化に向けた意思決定や実行に伴走できることにもやりがいを感じています。
また、大学などの外部組織が持つ知識や技術をとり入れ、新たな価値を生み出すオープンイノベーションや新規事業開発の支援を通じて、世に出る前の技術やプロダクト、サービスに誰よりも早く触れられる点も大きな魅力であり、知的好奇心が満たされます。
依頼はそれぞれ規模も内容も違います。例えば、ある企業が事業を立ち上げたいという場合、その企業が持つ経営資源を総合的に見て、営業網などを活かしてできるテーマは何だろう?と、テーマそのものをいっしょに考えるお手伝いをするケースもあれば、テーマは決まっていて、実際にその事業を立ち上げるための協業先を探すこともあります。場合によっては、企業を買収して事業を立ち上げる方法もあります。さらに、社内のビジネスコンテストで出てきた事業案を具体化するため、ステージゲートの制度設計のサポートをしたり、あるサービスを実現するための新技術を探してくることもあります。
企業のニーズによって、どこまでかかわるかもそれぞれです。私個人が並行して担当する企業は2~3社までくらい。期間もそれぞれで3~6か月ということもあれば1~2年かかるプロジェクトまでいろいろです。新規事業を10件走らせているとして、全部が成功するわけではありません。生き残るのは1~2件なので、毎年、新規事業の弾を込めていかなければなりません。それをクライアントといっしょに考えていく場合が多いので、リピート率は高いです。しかし、常に成果を求められるプレッシャーの高い業界でもあります。
コンサルタントが中期経営計画や、事業戦略などをいっしょになって考えるとき、クライアントにとって納得感のある戦略を立てる必要があるので、情報の感度は高くなくてはいけません。グローバルな経済動向はどうなっているか、地政学のリスクは何か。あとは、レアメタルは中国以外ならどこから輸入できるかとか、そのための障壁になるものや規制についてなど、さまざまな物事を俯瞰的に見ていく必要があります。単にたくさんの情報をインプットするだけではなく、複数ある情報をクライアントにとって意味のあるアウトプットにするため、情報をつなげて整理していく視点が重要になります。
その点において、立教大学時代に身についたことの中で活きているのは、世の中で起きている出来事を「点」ではなく「構造」として捉える姿勢です。私はもともと政治や経済のニュースに関心があり、報道記者になりたくてメディア社会学科に入ったのですが、社会学部では世の中のトレンドや「今」を継続的にキャッチアップする習慣が身につきました。社会学やメディア論を通じて、ニュースを事実として消費するのではなく「なぜ今この事象が起きているのか」「どのような社会的・経済的潮流の中で生じているのか」と、背景を考える視点を養うことができたことが、仕事で役立っています。社会学部は「正解を覚える場所」ではなく「世の中をどう捉えるかを考える」場所でした。
また、ゼミでの学びは今の仕事の思考を形づくってくれるものでした。私はメディア・コミュニケーションと社会を研究しつつ、データ収集・分析の方法を修得することにも重点を置いているゼミに所属しました。しかし、それまで数学が得意ではなくて、統計に触れたことも仮説を立てることもやったことがなかったのですが、あえて苦手に挑戦したのです。最初は苦労しましたが、挑戦してよかったと思っています。最近も、仕事で使うこともありましたが、今は以前と違って自分でコードを書く代わりにAIがそれをやってくれるので楽になりました。
現在の職場でのやりがいは、日本を代表する大企業と「会社を変えてやろう!」と熱を持った人と仕事ができること。そして、成長著しいスタートアップ投資の最前線に立ち、イノベーション創出の現場に直接関われることです。次の事業の「種」や「芽」が生まれる瞬間に立ち会ったり、事業化に向けた意思決定や実行に伴走できることにもやりがいを感じています。
また、大学などの外部組織が持つ知識や技術をとり入れ、新たな価値を生み出すオープンイノベーションや新規事業開発の支援を通じて、世に出る前の技術やプロダクト、サービスに誰よりも早く触れられる点も大きな魅力であり、知的好奇心が満たされます。
新卒で人材紹介会社へ。その後はビジネススクールでMBAを取得する
実は、私が大学を卒業して初めて入社したのは、大手人材紹介会社でした。人材紹介会社は人の転職や副業を支援するので、世の中にどのような職業があって、年収はどれくらいで、その仕事が市場の中でどれだけ熱いのか、また求められているのかなどがわかります。世の中の仕事を俯瞰的に見ることができるので、最初のキャリアとしてはよいと思い入社しました。
実際に仕事としては充実していて、入社3年目でチームを牽引する立場に就き、その当時は、正社員以外の人材獲得を支援するサービスにかかわりました。大企業を退職されたような役員の方々を、顧問やコンサルタント・アドバイザーとして企業に紹介する仕事です。それで自分も、将来的にはエグゼクティブな方々のようなキャリアを描けるのかなと思っていたのですが、人材紹介業の延長線上ではそれが難しいなと思ったので、経営学修士であるMBA取得のために大学院に行こうと決めました。
自分の力で企業に対してアドバイザリーを行っていくということは、経営戦略とマーケティングの知識のほかにも、アカウンティングやコーポレートファイナンスの知識、数字を見る能力も必要です。大学院はそれらを総合的に学べる機会でした。机上だけで勉強しているのはもったいなくて、スタートアップの成長を支援しつつ大企業といっしょに事業をつくる支援を行う企業で、在学中の2年間、業務委託として仕事をしました。学んだことを即、実践できる環境が欲しくて、大学院入学後すぐに入社して、勉強しながら仕事をしていましたね。課題も多かったので休みの日も勉強をしていました。その仕事からのつながりで、現在の会社に正社員として入社したという経緯です。
実際に仕事としては充実していて、入社3年目でチームを牽引する立場に就き、その当時は、正社員以外の人材獲得を支援するサービスにかかわりました。大企業を退職されたような役員の方々を、顧問やコンサルタント・アドバイザーとして企業に紹介する仕事です。それで自分も、将来的にはエグゼクティブな方々のようなキャリアを描けるのかなと思っていたのですが、人材紹介業の延長線上ではそれが難しいなと思ったので、経営学修士であるMBA取得のために大学院に行こうと決めました。
自分の力で企業に対してアドバイザリーを行っていくということは、経営戦略とマーケティングの知識のほかにも、アカウンティングやコーポレートファイナンスの知識、数字を見る能力も必要です。大学院はそれらを総合的に学べる機会でした。机上だけで勉強しているのはもったいなくて、スタートアップの成長を支援しつつ大企業といっしょに事業をつくる支援を行う企業で、在学中の2年間、業務委託として仕事をしました。学んだことを即、実践できる環境が欲しくて、大学院入学後すぐに入社して、勉強しながら仕事をしていましたね。課題も多かったので休みの日も勉強をしていました。その仕事からのつながりで、現在の会社に正社員として入社したという経緯です。
最前線で価値を生み出し、イノベーションの連鎖に長く関わり続けていきたい
私は、中学から大学まで陸上部で活動してきました。陸上の経験も、仕事上役に立っています。大きな大会に向けての身体管理や、ピークをどこに持っていくかなど日々のトレーニング計画を逆算していきます。仕事も同じで、プロジェクトを成功させるためには、しっかりとした進捗や売り上げ目標などの計画が求められます。陸上との共通性があることがおもしろいですよね。走ることはやめられなくて、社会人のクラブチームに所属してトライアスロンとトレイルランニングの大会にも出場しています。トライアスロンの場合も3種目をどうやって攻略していくかなど、仕事と密接にかかわるかなと思います。何でも計画を立てて実行するのが好きなんです。
立教大学陸上部でいちばん思い出に残っていることは、自分が3年次で部の事務作業全般を担う主務という役になっていたとき、大学として箱根駅伝出場を目指すというプロジェクトが立ち上がったことです。寄付金集めや資金の使い方を管理したり、集まって何度も会議で議論を行うなど大変でした。卒業後、テレビで立教大学が参加しているのを見て「よかったなあ」と安堵しました。後輩たちはがんばってくれましたね。あの時期、競技・運営・勉強のすべてに真剣に向き合い、中途半端にならず向き合えたことは、大きな自信につながっています。
この1年、仕事でかかわってきた案件の中から人が触れられるもの、身近に使えるものが社会で実装されつつあります。今後も最前線で価値を生み出し、将来、ソニーのウォークマンのように時代を変えるようなものが生まれたとき「あの裏側には自分がいた」と、静かに語れるような存在になることが大きな目標です。国や組織の枠を越えて挑戦が生まれる環境をつくり、イノベーションの連鎖に長く関わり続けていけたらいいですね。
立教大学陸上部でいちばん思い出に残っていることは、自分が3年次で部の事務作業全般を担う主務という役になっていたとき、大学として箱根駅伝出場を目指すというプロジェクトが立ち上がったことです。寄付金集めや資金の使い方を管理したり、集まって何度も会議で議論を行うなど大変でした。卒業後、テレビで立教大学が参加しているのを見て「よかったなあ」と安堵しました。後輩たちはがんばってくれましたね。あの時期、競技・運営・勉強のすべてに真剣に向き合い、中途半端にならず向き合えたことは、大きな自信につながっています。
この1年、仕事でかかわってきた案件の中から人が触れられるもの、身近に使えるものが社会で実装されつつあります。今後も最前線で価値を生み出し、将来、ソニーのウォークマンのように時代を変えるようなものが生まれたとき「あの裏側には自分がいた」と、静かに語れるような存在になることが大きな目標です。国や組織の枠を越えて挑戦が生まれる環境をつくり、イノベーションの連鎖に長く関わり続けていけたらいいですね。