社会学部社会学科3年生の小玉菜緒さんにインタビュー

社会学科 小玉菜緒

2023/05/20

在学生

OVERVIEW

社会学部社会学科3年生の小玉菜緒さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

ニュースで見てきた社会問題が私の原点。誰一人とり残さない社会の実現に貢献したい

オープンキャンパスで社会学科に興味を持つ

小さいころから両親とニュースを見ることが多く、社会問題について「どうしたらこの問題を解決できるのだろうか」と疑問に思ったことが、社会学部に興味を持ったきっかけです。その中で立教大学を選んだ理由は、オープンキャンパスで社会学科の方と直接お話しをしたことが大きかったです。その方から幅広い科目が学べること、社会問題について深く考えられる環境が整っていることを聞き、入学を志望しました。

私は漠然と、孤立した人、孤独を感じている人を減らすにはどうすればよいかを知りたいと考えていました。さまざまな社会問題の背景や問題点、現在行われている対策、その課題などを知ることで、そこから今後自分がやるべきことが分かるのではないかと思いました。

社会問題を自分ごととして考えていく

1年次に受講した「成熟社会論」は、非常に印象に残るものでした。この授業で、現在も使われている、戦後日本型生存保障システムに代わる、新しい支え合いのシステムを生み出すことがこれからは必要だと実感したからです。少子高齢化、労働人口の減少、消滅可能性都市など日本に存在する問題の背景などについても知ることができました。

そして、社会問題の一方だけを見るのではなく、さまざまな情報や背景を多面的・多角的に理解してから対策を考えることが重要であり、今後日本の未来を担う私たちが、社会問題を自分の問題として考えていくことが重要だと思いました。

哲学者の思考は日常生活にあふれているものと同じ

社会問題とは違う側面として、趣味や流行など、普段触れていることについて哲学的な考えを学んだ講義が2年次の「社会認識と哲学」です。「哲学」とあるので、哲学者の名前を覚えなければならないのかと思っていましたが、実際は普段感じている感情や概念の構造を知るといった内容でした。

自分が好きなものに対して感じている「思い」について、哲学者の考えを応用しながら自分なりに考えるというものです。哲学者の思考とは決して堅苦しいものではなく、自分の日常生活にあふれているものと同じだと気づき、身近に感じることができました。

また、3年次にも「少子・高齢社会論」で、子育て世代や介護者の孤立・孤独などを学びました。とくに、男性介護者においての難しい側面についても触れることができました。

「地域の繋がりがもたらす孤立の減少」を卒論で追究

このように幅広い学びから、人と人の関係性を資本としてとらえる「社会関係資本」を増やすことが、孤立・孤独を防ぐ大きなポイントだと知ることができ、4年次の卒業論文に活かせると思いました。

ゼミでは「現代都市社会学」をテーマに「地域社会がどのように作られているのか」について学んでいます。コミュニティや地域の特徴・課題など地域社会や福祉に関連する文献を読み、それらを活かして、ゼミ生はそれぞれの卒業論文に向けての力を蓄えています。

私が興味を持った、孤立・孤独を防ぐまちづくりや効果的なとり組みを学ぶため、ゼミでの街歩きや住民の方との交流など、フィールドワークを積極的に行い、実際のまちづくりや地域交流を実態に即して学んでいます。

その流れから、私は卒論を「地域の繋がりがもたらす孤立の減少」というタイトルにしました。孤立した人々を減少させるために、地域社会は何ができるのかを考えていく予定です。現代社会の課題やその背景、孤立した人が出る原因などを分析していき、そこから地域の繋がりに着目し、そうした人々が減少する方法を考えていきたいです。実際に行われている地域交流などを参考にしながら考えていこうと思っています。

大学で尊敬できる先生や友人に出会えた

立教大学に入学してよかったことはたくさんあります。ひとつ目は、尊敬できる友人ができたこと。議題に対して、自分の意見をしっかりもって主張する学生が立教大学には多いように思います。そういった友人たちと出会えたことで、自分では思いつかなかった視点からの意見を得て、多面的・多角的な視点で物事を考えることができました。自分自身の成長を感じられています。

さらには、自分の興味関心について真っ直ぐに学ぶことができたことです。先生に質問をすると、ともに考えてくださいますし、図書館にはたくさんの文献があり、自分が興味を持ったことを調べるために積極的に利用しています。そして、キャンパスが綺麗なことも、モチベーションアップには大切です。緑豊かなキャンパスで、四季を感じながら日々学ぶことができています。

私はお笑いを観に行くことが大好きなのですが、授業が終わると、新宿や渋谷にある劇場に行って、お笑いライブを観て幸せな気持ちで帰るという、高校生時代に夢見ていた東京生活も楽しめています。

将来は、人々が互いに繋がり合うことのできるまちづくりに貢献できる仕事をしてみたいです。多くの人がより便利に、安心して暮らすことのできる社会。誰一人とり残さない社会の実現の手助けができたら幸せだなと考えています。

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。