社会学部社会学科3年生の大澤伊蕗さんにインタビュー

社会学科 大澤伊蕗

2023/05/19

在学生

OVERVIEW

社会学部社会学科3年生の大澤伊蕗さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

自分自身を社会で活躍する人間へと成長させることができた

柔軟な履修システムで自らの汎用的能力を高めたい

高校生の段階では、自分の方向性がまだ定まっていなかったため、社会学というどのような仕事にも関連する学問を学ぶことで、自らの汎用的能力を高めたいと思いました。実際、社会学部では、本当に幅広い知識を得ることができ、柔軟な履修システムから自らの関心に沿った内容を学習する環境が整っています。

私は高校3年次に、東日本大震災の被災地に関する卒業論文を作成した経験があり、大学においてもこのテーマに関連した知識を学びたいと考えていました。そのため「災害社会学」や「都市社会学」といった、減災に関する学問をあつかう社会学部に入学することを決めました。

また、個人的にはキャンパスの「見た目」も重要であると感じており、立教大学はとても綺麗なので、学習意欲が高まります。この点は立教大学ならではのよさであると思います。

1年次の英語の必修科目が就活に役立った

高校生のころから、立教大学は英語に力を入れているイメージがありました。実際に入学してみるとまさにその通りで、1年次は必修科目として英語の授業が多く、より強く印象が残っています。「英語リーディング&ライティング」では、外国人教員による指導のため、ネイティブな英語を学ぶことができました。また、現在就職活動を行うにあたり、英語の速読能力が必要とされることが多くありますが、1年次にスキミング能力を養うことができた点は今でも役に立っています。

「差別」や「偏見」のない平等な社会について考えた

2年次の「共生社会論」は、社会全体を改めて考えさせられる授業として印象的でした。それは「差別と偏見の社会学」の内容を発展させた講義内容でした。担当の先生自身が、生まれつき肌や髪の色素が少ないアルビノの当事者として、世間に伝えるべきことを一つひとつ丁寧に話してくださるため、すべての言葉に重みを感じました。

「差別」や「偏見」のない平等な社会を築き上げるために、私たちはまず、このテーマに関する学習を積極的に行わなければならないと強く感じました。人は無意識のうちに「差別」行為をしていることも多いため、幼少期から差別に関する学習をしっかり行うことが、少しでも平等な社会の実現に繋がるのではないかと考えるようになりました。

ゼミ論、卒論を通して東日本大震災に向き合う

ゼミでの研究は「日常の社会学—人びとの方法論を実践から学ぶ—」がテーマです。私たちが社会生活を営む中で、自らや互いの「経験」や「行為」を理解する際に、テーマである「エスノメソドロジー(人びとの方法論)」を用いています。一見分かりづらいテーマではありますが、つまりは日常生活における行為の一つひとつを、すべての人が参加している問題としてとらえ、分析し、問い直すことに日々とり組んでいます。

ゼミでの卒業論文では、高校生のころからとり組んでいた東日本大震災をテーマにする予定です。高校3年次に作成した卒業論文では、被災地の「減災」と「観光」の要素を兼ね備えた新たな都市開発について提唱しており、現在所属するゼミでは「東日本大震災の被災地における記憶の『伝承』と新たな『減災』について」研究を進めています。宮城県気仙沼市に焦点を当て、何度も現地調査を行うことでソフト・ハード両面の観点から、今後の被災地の在り方について考察します。

東日本大震災から11年以上が経過し、近年は震災遺構などを残すことで災害の記録・記憶をとどめる動きが見られるようになっています。大災害の経験をいかにして後世へと伝えていくかは非常に重要なテーマです。「減災」を目指すため、記憶の伝承を行うことにどのような意義が存在し、今後どのような減災対策を講じるべきなのかを明らかにすべく、本研究を行います。

一人でも多くの人に「幸せ」な空間を提供できる仕事に就きたい

社会学部に入学し、今まで考えたことのない問題ばかりを学習することで、自らの知見を広げることができました。これらの経験を活かし、将来は「街づくり」に関する職業に就きたいと考えています。所属するゼミでの活動として、東日本大震災の被災地へと現地調査に行くことがありますが、津波によって流された街が再生する様子を見て、自分も街づくりに携わることで、一人でも多くの人に「幸せ」な空間を提供したいと強く思うようになりました。

またゆくゆくは、現在の研究テーマとしてあつかっている宮城県気仙沼市の「減災」と「観光」を兼ね備えた都市開発に挑戦したいという思いも持っています。そのため、まずは被災地へと何度も足を運び、現状をよく理解することが必要だと思っています。また、社会人として幅広く活躍するため、短期留学などで英語力の向上にも積極的にとり組みたいとも思っています。

部活にも打ち込み、4年間を価値あるものにできた

大学生活において、もうひとつ自分にとって重要な経験が部活です。私の所属する体育会テニス部は、107代続く伝統ある組織のため、大学4年間の活動を通して、社会で活躍するにふさわしい人間へと確実に成長することができました。週に5日間の練習があるので、部活動が中心の生活を送ることになりますが、仲間と協力し合い、目標の達成に向けてひたむきに練習をすることは、心から楽しいと思えることです。

私個人の話をすると、4歳から始めた約17年間のテニス人生も大学で終えることになるため、最後の最後まで悔いのないよう、やりきりたいという思いが人一倍強いです。現在、関東大学テニスリーグでの「1部昇格」を目標に頑張っています。

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