社会学部現代文化学科3年の中山愛子さんにインタビュー

現代文化学科 中山愛子

2024/04/18

在学生

OVERVIEW

社会学部現代文化学科3年の中山愛子さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

グローバル社会で活躍するため韓国語・英語を学び、社会学の知見を身につけました

語学留学やサブカルチャーなど興味関心のある分野を勉強したい

立教大学社会学部を選んだ理由は、外国語の勉強をブラッシュアップしながら、留学を考えていたからです。立教大学は「グローバル社会を生き抜くための国際感覚やコミュニケーション力を身に付けることを重視」しているので、海外体験プログラムとそのサポート制度がとても充実しており、また実用的な語学を学ぶ授業もたくさんあります。このようなグローバル社会を生き抜くための、国際感覚やコミュニケーション力を養うことができる環境が整っている点に強く惹かれました。

そして社会学部では、人々が生活するうえでのすべての事象が学問の対象となることにワクワク感を覚えました。幼いころからアニメや漫画、音楽などのサブカルチャーが大好きだったので、大学ではサブカルチャーについて学びたいと思いました。現代文化学科ではほかにも、国内外の多様な文化についても興味関心の幅を広げることができる点に魅力を感じました。

「女性の貧困」の裏にある性別役割分業の考えにショックを受ける

1年次の「文化の社会学」では、さっそくサブカルチャーに触れ、サブカルチャーの成り立ちについて、アニメ・ロック・お笑いなどの観点から学び理解を深めました。また「成熟社会論」では、戦後日本社会から今日のポスト経済社会において、超高齢化や人口減少がどのように変容を遂げ、それをもとに引き起こされた諸問題について学びました。

ここでは「女性の貧困」のトピックが印象的でした。現在の日本の生存保障システムは、男性が稼ぎ手モデルであるため、シングルマザーなどの女性にとっては生きづらいのが現状であることを知りました。これには「男性は仕事、女性は家庭」という性別役割分業の考えが今もなお大きく影響していることが原因であることを知り、とても驚きました。「女性活躍社会」という言葉を最近よく聞きますが、実際の「女性活躍社会」実現には、とくに働く女性にとって解決していく課題が多いことも知ることができました。「女性の貧困」については、ジェンダー問題としてほかの授業でもとり上げられることが多く、この講義を通して得た知識がいろいろな場面で役立っているなと感じました。

多様な文化の理解と尊重の視点を持つことができた「現代社会と人間」

2年次の「現代社会と人間」の中では、在日コリアンや日系2世など多様な文化背景を持つ子供たちに対する、教育の大切さを知ることができました。彼ら在日外国人の子供たちは、親からの祖先のルーツである言葉や文化を学ぶ機会が少なく、地域の学校で差別やいじめを受けてしまうことにより、自分のルーツを否定的にとらえるケースがあり、アイデンティティの所在に悩まされるということを学びました。リアルな言葉がつづられた資料と共に学ぶことによって自分の知らない世界を知ることができました。

またほかにも、そのような問題に対して、より平和な世界を築くことに貢献する若者の育成を目的とする、国際バカロレア機構による国際的な教育プログラム「IB (International Baccalaureate)」についても学ぶことができました。この講義では毎回、グループディスカッションをする機会が設けられていました。さまざまな人と意見交換をしながら物事を考えていくことより、自分では思いつかなかった考えを知ることができ、視野が広がり、柔軟な考え方ができるようになったと思います。平和な世界の実現は簡単なことではありませんが、政治の切り口で考えながらも「多様な文化の理解と尊重」を、世界中の多くの人々が実践していくことでそれは実現できると、この講義を通して考えました。

「対人関係の心理」を学びコミュニケーションの複雑さを知る

3年次の「対人関係の心理」は、社会的場面における人との相互関係についてさまざまな視点から学ぶものでした。とくに面白かったのは、恋愛関係の成立・進展・維持・継続を心理学の観点からみたことです。恋愛における男子と女子の考え方の比較をデータで見ることにより、恋愛中にどのような心理が働いているのかを追いました。恋愛を理論的に分析する初めての体験でした。

私たちが日常的に行うコミュニケーションを通して、ジェスチャー、表情、言葉などあらゆる情報を相互に受け取っているという視点は新鮮です。些細な行動や表情の違いにも、そこに表れる感情はそれぞれ違っていたりすることから、コミュニケーションの複雑さも理解しました。そして私たちは、それらの情報をすべてコントロールできているようですが、実は、無意識の情報も多くあり、そこにも意味があります。

日常、何気ない考え方や行動にも心理学的な要素があり、それを客観的にとらえることが自己理解につながります。こうしてコミュニケーションの中身を知ると、就職活動の面接から身近な人と接する場面など、自己マネジメントをしていくうえで幅広く役立ちます。これからの人生にとってとても有意義な学びでした。

学業奨励奨学金取得、韓国へ1年間の語学留学とヒップホップダンス

私は入学当初から希望していた通り、語学力を深めるため3年次に休学し、韓国のソウル市立大学に留学を予定しているので、今は韓国語の勉強に力を入れています。就職活動や社会に出て仕事をするときに、語学能力を証明できるように、語学検定の資格取得やスコア取得も大切なので、語学勉強にできる限り時間を使い取り組みたいと思っています。そして、学業の成果が大学から認められ、昨年、学業奨励奨学金をいただきました。このことはとても大きな励みになり、今後の勉強のモチベーションアップにもなりました。

私が立教大学で学んでよかったと思えることは、社会学部の授業はもちろんですが、やはりグローバルに関連した語学の学びです。もっとも力を入れている韓国語や英語を自分のレベル、スキルごとに細かく講義を選ぶことができるので、語学力を伸ばしやすい環境があります。また、キャンパス内には留学生の方がたくさんいて、交流イベントも多数開催されるなどリアルにグローバルを感じられ、語学力を発揮する場が多く用意されています。

私は1年間の留学を終えてから就職活動を行いますが、留学先で得た語学力や広い視野で物事をとらえる力など、社会に出た際に活かしていきたいと思います。志望業界は今のところ、旅行やエンタメ業界に興味があります。人生にはオンとオフがあり、オフ時間での遊びや旅行など、人々が楽しみながらリフレッシュできる業界で自身の力が発揮できればうれしいですね。

最後に、私が立教大学で「楽しく」取り組んだことは、中学時代から始めたヒップホップダンスです。その魅力にはまりずっとダンスを続けており、大学でもダンスサークルに所属しました。年4回の公演やコンテストに出場するなど、サークルの仲間達と切磋琢磨しながらスキルを高めてきました。ダンスは仲間とともにひとつの作品を作り上げるので、チームワークが重要となります。また、作品が完成したときに達成感を感じることができるので、スキルアップ以外の学びも多いです。協力し合い、たくさん練習をし、一緒に大きな達成感を味わったサークルの仲間は、今では私の大学人生においてとても大切な存在です。素晴らしい思い出を作ることができました。これからも、時間を見つけてダンスは続けていきたいと思っています。

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