社会学部国際社会コース(メディア社会学科所属)3年の金呂垠さんにインタビュー

国際社会コース 金呂垠

2024/04/25

在学生

OVERVIEW

社会学部国際社会コース(メディア社会学科所属)3年の金呂垠さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

社会学を学び、中立的かつグローバルな視座を身につけることができました

メディアの効果や影響によって社会がどう変わるのかを知りたい

私は、小学4年生のときに日本に来ました。そして両親は、韓国人として日本で暮らす一人として、日本で起きているさまざまな内外的問題について教えてくれ、国際的な視野を持つように励ましてくれました。ですから自然に日韓関係について学ぶ機会が多くあり、社会的な学問に興味を持つようになりました。高校生のころ、自分が将来何をしたいのか考えたとき、日韓関係を含む東アジアの関わりについて知りたいと思い、そのためには社会学の知識が必要になることから立教大学社会学部を選びました。

国際的な視野を持つことはもちろん、社会がメディアの効果や影響によってどう変わるのかについて学ぶには、社会学部の中でも、メディア社会学科しかないと思いました。高校生のころ、SNSやメディアが国家間に与える影響を教わったり、それが市民の考えにも大きな影響を与えることに興味を持ちました。それで、東アジア各国家の市民に与えるメディアの力について知りたいと思いました。

立教大学に入学し、1年次にまず勉強したことと言えば英語です。「上級英語1」では、入学前に受けたプレイスメント試験を基準にクラス分けをし、授業はとても充実した楽しい時間でした。1年間続くこのクラスは、学生同士が親しくなれましたし、英語の基本的な実力を向上させることもできました。しかしひとつだけ苦労したことは、この授業が土曜日の1限目にあったことでした。必修科目なので、自動的に履修登録され変更はできず、毎週土曜日、起床後すぐに英語のディベートをした記憶があります。今になってみるとそれも楽しかった思い出です。

英語スキルの向上と国際的な知識を得ることができた

この授業だけでなく、各分野に分かれても英語を学ぶので、英語の運用能力は確実に向上しました。英語でのレポートの書き方、大学レベルの英語表現など、4年生までの大学生活で欠かせない英語の基本的な知識を得ることができました。

2年次の「Reading Sociology in English」はゼミ形式で、社会問題に関わる興味のあるテーマについて英語基盤で思考し、討論する講義です。小規模のグループで行われるので授業に集中することができますし、他の学生たちとも親しい関係をつくることができました。最初は、先生の質問に一人ずつ答えることに対してプレッシャーを感じたり、少し緊張したこともありましたが、講義の後半には、むしろ自分の考えを発表する機会があることが楽しくなりました。

先生によって異なりますが、この講義は100%英語で行われたので、他の先生の同じ講義を日本語でとっている友人からは大変そうに見えたようです。しかし、私はむしろ自分が望んでいた英語力を伸ばすこともできたのでとてもよかったと思っています。また、自分が研究したいテーマの英語文献を読み、それを元にレポートを書く機会もあったので、国際的な知識を得ることができました。

国際社会コースを選びメディア業界で働くことを目指す

3年次の講義「広告・PR論」は、私のようにメディア業界を目指す学生や、実際に就活をしている学生に役立つものでした。現在メディア業界で活躍するゲストスピーカーの方々から、リアルな経験談を聞くことができたからです。この講義を通して、自分の進む道を歩んでいるのか、あらためて考えるようになりました。メディア業界で働くため、もっと現実に向き合って対応すべきであり、そのためには、英語の試験で高得点をとることや、メディア業界で必要な技術も身につけていかなければならないことを学びました。

私は、国際コース選抜入試で入学したのですが、グローバルな講義や活動に数多く参加することがでました。3年次では、ゼミの代わりに留学を選び、さらに英語力に磨きをかけ、高校生のときとは比べものにならないくらい、多様な知識を得ることができました。

立教大学は、たとえ留学をしなくても、留学生との交流機会が多いことも強みだと思います。また、英語を除く第二外国語を深く学べるという選択肢もとても魅力的でした。そして、社会に出てから必要な知識はもちろん、社会学を学んだことで、中立的かつグローバルな視座を身につけることができました。さらに海外に向けた活動やボランティアにも取り組みたいと考えており、卒業前までに、できるだけの経験を積んでいきたいと思っています。

私は日本と韓国のどちらのことも知る立場です。これからも日韓関係を中心に、韓国メディアでは日本をどう扱っているのか、一方で日本のメディアでは韓国をどのようにあらわしているのかを比較し、そのうえで中立を保ちながら研究を進めていきたいです。将来はメディア業界から市民がもっと知るべきもの、もっと伝達されるべきことを発信していきたいと思っています。

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