社会学部社会学科3年の佐々木愛佳さんにインタビュー

社会学科3年 佐々木愛佳

2026/04/09

在学生

OVERVIEW

社会学部社会学科3年の佐々木愛佳さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

社会学部で学び、自分の興味分野が明らかになり進路が見えた

自分の見ている世界を広げるために

私が社会学部を志望したのは、高校時代に社会科全般がとくに好きだったことと、社会に対する知見を広めたいと思ったからです。進路を考えたときに、自分は社会学に興味があることがなんとなくわかってきたのですが、学校以外のコミュニティに参加する機会がほとんどなかったので、自分が見ている世界は狭いのではないかと思いました。

そこで少しでも世界を広げようと、ボランティアのまとめサイトで見つけた学習ボランティアに参加しました。この経験から、自ら関わろうとしなければ見えてこない世界がたくさんあると気づきました。また、コミュニティがどのように形成され、そこに関わる人々にどのような影響を与えているのかに関心を持つようになりました。そして自分は、中高一貫校という限られた範囲の中にいたのだということを実感し、また社会は多様であり、広いことをますます意識しました。

入学当初、社会学に興味はありましたが、それが本当にどのような学問なのかは理解できていませんでした。しかし、必修授業「社会学原論」で、複数の社会学者の理論を学ぶと、社会学がどのような視点で社会を捉える学問なのかがわかってきました。とくに印象に残っているのは、フランスの社会学者エミール・デュルケムによる「自殺論」です。これは、人が自殺をする原因は個人的な理由でなく、社会的なことが要因にあるのではないかとした理論です。

そして、カトリックとプロテスタントの信者というように、コミュニティの違いによる自殺率に違いがあるというのです。その話を聞いて、自分が宗教になじみがなかったこともありますが「そんなに違うのかな?」と疑問を持ちました。しかし、それはデータによって示され、見えない意識がデータによって見えてきたものだったので、自分が感覚的に思っていることと、事実は違っていることを意外に思いました。

説得力がありつつ「どうしてなのだろう?」という疑問がわき、それを知りたくなってしまう感覚が社会学のおもしろさなのかなと思うと同時に、自分が社会学のどの領域に興味を持っているのかを考えるきっかけにもなりました。

統計データなどを使う量的調査が、自分には合っていると感じた

2年次にも、統計データを扱う授業で惹かれたものがありました。それが「社会階層論」で、日本の社会がどう作られ、どのように格差が起きているのかを学びました。データからは、これまでなんとなく感じていたことが明確に現れており、そこが興味深かったです。1年次に質的調査について学んでいましたが、統計データなどを使う量的調査での研究結果を勉強してみると、こちらのほうがはっきり見えてわかりやすく、自分に向いていると思いました。調査の結果が数字で見えるため「どうしてこうなのか」と、考える糸口になります。

私は「社会階層論」の授業の最後で、学歴に関するレポートを提出しました。これは指定された書籍を読んで、日本社会はどのように見えるかということを書く課題でした。現在の日本社会を見る際に、基礎的なことですが、分け方としては大卒と非大卒、男性と女性という軸があるよねということを学びました。私は、中高は女子校に通っていたこともあり、性別について深く考えたこともなかったことに気づかされたのです。

さらに、大卒で女性だと未婚率が高くなり、仕事を優先する傾向にあることがわかりました。また大卒では、ホワイトカラーにつきやすく、非大卒ではブルーカラーにつきやすいという傾向がある。そして、結婚するときにも大卒の人のお相手は大卒の人、非大卒の人のお相手は非大卒の人と結婚しやすく、そうすると世帯年収にも格差が出ます。結果を見れば「確かに」と思うのですが「学歴」をキーワードに分析すると、いろいろなことが見えてくることを学びました。

統計解析ソフトウェアを使ってプログラミングコードを書くことができるようになる

このような流れから、私はデータ分析がおもしろくなり、ゼミは計量社会学を研究する三輪先生のゼミを希望しました。先生の専門領域が「格差・社会階層」で、格差の社会学理論とデータを上手く組み合わせて研究を深めていきます。ゼミでは、統計解析のソフトウェアSPSSを使ってコードを書く、という技術も覚えました。このころ私は、大学入学時には想像がつかなかった方向性へ進んでいるなと感じました。漠然とした理由で社会学部に入ったのに、自分はこんなことができている。それが新鮮でした。社会学部に入り、自分の興味のある分野に出会えてよかったと思っています。

さらに3年次には「メディア調査実習入門5」、「メディア調査実習応用1」を履修する中で、データ分析や統計解析に用いられるプログラミング言語のpythonを初めて使いました。最初は使い方がわからずに戸惑いましたが、先生が初学者向けに丁寧に根気強く解説してくださいました。

この授業では、チェーン展開を行っている、あるドラッグストア3店舗分の購買履歴データを python を用いて分析しました。さらに、得られた分析結果をもとにある特定の商品がもっと売れるような改善案を考える機会もありました。一人ひとりのお客さんが、いつ何を何といっしょに購入しているか、など実際の購買履歴をリアルなデータとして見ることができた、実践的な学びにつながりました。個人的には、好きでいつも買っていたチューイングソフトキャンディのぶどう味について、どのような年齢層が購入しているのかなどを分析してみておもしろかったです。消費者行動について深く考える、とても新鮮で興味深い経験でした。

多様な価値観や環境に触れることで、自分の関心領域を明確にできた

1年次に話は戻りますが、入学後にすぐに入ったのが聖歌隊でした。立教大学は、宣教師のウィリアムズ主教が創立し、キリスト教に基づく教育を行う大学です。キャンパス内には素晴らしいチャペルがあり、新入生歓迎会の時期に見に行ったとき、その美しさに魅了されました。大学構内にこのような場があること自体がステキなことだと思います。私は、立教に入学したからには、何か「立教らしいことをする」ことを決めていたのですが、見つけたのがこの聖歌隊の活動でした。

そして私は1年次のとき、ダブリンに1カ月の短期留学に行ったのですが、聖歌隊の先輩の中でアイルランドが大好きな方がいて、自分が留学することをお話ししていたら、その時期に、先輩がちょうどヨーロッパ旅行の最中であることがわかり、ダブリンで会うことができました。とてもよい思い出です。

3年次の夏には、就活のためIT企業に3~4社に行ってみたのですが、方向性が違うと感じ、今やっている勉強のほうに興味があることがわかりました。最近、もっと研究を深めたいと思い大学院への進学を決めたところです。そして今は、アンケート調査などを行う企業でインターンをやり始めて、データに基づいて社会を読み解く力やどのように調査が行われているのかを学んでいます。

立教大学での学生生活は、授業だけでなくサークル活動や短期留学といった体験を含め、私の視野を大きく広げてくれました。多様な価値観や環境に触れることで、自分の関心領域を見つめ直し、より明確にすることができました。大学院においても、社会の仕組みや格差について理解を深め、将来的にはその知見を活かせる仕事に就きたいと思っています。

私のお気に入り授業:専門演習2

3年次は、必修授業がゼミだけなので、自分が興味のあるデータを扱うような授業をはじめに入れて、そのあとサークルとインターンに行く時間を考えて履修を組みました。また、サークル活動において冬期にイベントが重なるため、春学期に単位を多くとることを意識しています。

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