社会学部現代文化学科2年の五十嵐莉胡さんにインタビュー

現代文化学科2年 五十嵐莉胡

2026/04/11

在学生

OVERVIEW

社会学部現代文化学科2年の五十嵐莉胡さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

多様な意見を肯定する、社会学的な考え方が身についた

幅広い学びから自分が目指す分野を模索する

大学に進学したら自分の視野を広げたい、という思いが強くありました。幅広く学んでから、深く学びたい分野を明らかにしようと考えていたので、その点において社会学部に興味を持ちました。現代文化学科を選んだのは、貧困やジェンダー、教育格差などの社会問題から、ポップカルチャーの歴史、街づくりや都市生活まで、多彩なトピックや文化、それに対する考え方を学ぶことができるからです。異なる文化を持った人に対する、自分の柔軟性を高めることにつながることも魅力でした。

そして、以前からボランティア活動を経験したいと思っていたので、入学後、すぐにボランティアサークルに入りました。勉強をしながらこのようなことに関われるのは、大学生の特権でもあると思いますね。

グループワークのスキルやレポートを書く技術を高められた

1年次の基礎演習の授業では、初めて少人数でのグループワークを経験しました。例えば「教育格差」など特定のテーマに関する新聞記事をその場で読み込み、その後、グループのメンバーにその内容を要約して話すというものです。それまでやったことのない学習形式で、人に伝わるように自分の考えをまとめて言葉にする力や、グループで話し合う力、自分のレポートを他者に分かりやすく書いて、発表する力も身につきました。

高校生まではレポートを書いたことはなく、その書き方を基礎から学べたのもこの授業からでした。立教大学のHP内にある「Master of Writing(レポート作成)」は、基本的なレポートの書き方を中心としたライティングのポイントがわかりやすくまとめられており、これを使ってレポート作成技術を身につけました。長い文章を整理して書くことは大変でしたが、かなり慣れてきましたね。

2年次で印象的だったのは「ポピュラーカルチャー論」でした。授業のテーマは「ポストフェミニズム時代における男性性とポピュラーカルチャー」で、ポピュラーカルチャーによって描き出されてきた男性性がどのように変化してきたのかを学びました。

ジェンダー関連の授業は受けたことがありましたが、女性ではなく男性に焦点を当てた授業は初めてで新鮮でした。事例として取り扱った映画やアニメ、漫画などの作品がよく知られた身近なものばかりだったので、とても入り込みやすかったです。男性キャラクターがどう描かれているのかを観察することで、その時代の男性性がどのようなものであるかを探ることができて、映画やアニメ、漫画作品に対する新たな視点を得ることができました。フェミニズムの流れによって男性が受けてきた影響や、男性ならではの生きづらさという、あまり焦点の当たらない部分を、作品を通して深く学ぶことができた貴重な機会でした。

人々の苦しみやつらさを知ることができる社会学

これからゼミが始まります。私が所属する関ゼミのテーマは「環境と社会(出来事・記憶・遺産)~負の記録と記憶を綴る~」。戦争、公害、環境創生のまちづくり、開発と自然保護、観光などを通してそれを経験した人の「記憶」を大切にして学んでいくゼミです。

社会学は、戦争や災害の被災者など苦しんでいる人について学ぶことが多いですね。関先生の研究はとくにそういったつらい思いをした人に向き合う内容だったので、濃い時間を過ごせそうだなと思い、このゼミを希望しました。

春学期、関先生の専門演習の中で「暮らしのファシズム」という文献について学んでいました。そこには、政治的な思惑が暮らしの中に入ってきた戦時中の話も含まれており、日常の中の家事など細部に至るまで「戦争をするぞ」というムードが入り込んでいたことを知り、すごい仕組みだな、社会の人々をそうやって扇動していったことに戦慄を覚えましたね。記憶を綴って残すことには、単調な記録とはまた違った重要性があると思うので、3年次以降、フィールドワークなどを通して実際に体感しながら考えていきたいです。

全学共通カリキュラムを通じて、より幅広い分野から授業を選択できる

立教生は、さまざまな活動に自ら足を踏み入れる積極性や、物事を自分の視点で考える軸の強さを持っている人がとても多く、自然と刺激を受けます。そして、季節や時間帯によって景色が変わる美しいキャンパス、学びやすい設備や環境が整った点ももちろん魅力的で、毎日通いたくなります。

また、全学共通カリキュラムというシステムによって、社会学以外の授業をとることができるのも大きな魅力です。私はそのシステムで心理学や哲学、芸術系の授業をよく履修しており、それらは社会学との関連性が感じられることもあってとても興味深いです。

とくに、現在受けている全学共通カリキュラムの授業「哲学対話」は衝撃的で、よい経験になりました。この秋学期、毎週金曜日の5限目で全14回くらい実施されるカリキュラムです。毎回、さまざまな学部生が集まりランダムにグループが組まれ、お互い名前も知らないままディスカッションを行います。学年や名前などの情報がないフラットな状態のほうが、本音で話しやすいですね。

テーマは毎回違っており「信頼とは何か」「死ぬとは何か」など大きなテーマが多いです。例えば「正しさとは何か」がテーマのとき、メンバーの1人が「自分が信じられるものが正しい」という意見を述べました。それを聞いて、その人の考え方がしっかりしていて「なるほど」と感心しました。文化や国によっても正しさは変わりますし、考えたらきりがないのですが、ひとつのことについて深く思考する、この哲学の時間がたまらなく楽しい時間であり、楽しい場所です。友人同士では普段、このような深い話はしません。そしてこの授業では自分の考えを人に聞いてもらえて、それを否定されることがなく、また逆に知らない人の違う意見を聞くことができます。こうしてグループで対話すること自体、聞く力や自分のことを話す力などの訓練になりますし、視野が広がります。

私は普段から、いろいろと頭の中で考え過ぎてしまうほうなのですが、他の人も同じようにいろいろと考えているんだと知るだけでも価値がありました。気持ちが楽に、柔軟になる感覚があります。日常生活においても思いつめなくなりました。何より、社会学的な物事の考え方が身につきました。偏見や、自分とは違う別な考え方に対して否定することがなくなりました。さまざまな文化について学んだので、多様な考え方がある、ということがしみついたのです。そしてニュースなどから得る情報に関しては「これはよいことなのかな?」と、以前よりも疑問を持って考えるようになりましたね。

最後に立教大学は、私が実際に利用している学生相談所など、学生への生活サポートについてもしっかりと向き合ってくださるので助かっています。信頼のおけるスタッフの皆さんが親身になって対応してくださり、不安なく大学生活を送ることができます。

私のお気に入り授業:哲学対話 in RIKKYO

今学期は月曜日に授業を入れないように履修を組みました。この日は、アルバイトや外出など、勉強以外のことに時間を使っています。週に1回程度は空きコマを作っています。その時間を有効活用して、課題を消化するのが自分には合っているので、今学期も金曜日に空きコマを作りました。

CATEGORY

このカテゴリの他の記事を見る

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。