社会学部メディア社会学科2年の小野田遼さんにインタビュー
メディア社会学科2年 小野田遼
2026/04/14
在学生
OVERVIEW
社会学部メディア社会学科2年の小野田遼さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。
大学院へ進学して社会学の研究者になることを決意
広い裾野を持つ、社科学そのものに惹かれた
高校の3年間は映像研究部に所属し、メディアや広告が伝えるメッセージやコミュニケーションに興味を持ち、将来は広告代理店で働きたいと思っていました。しかし入学後は、社会学そのものに惹かれました。広い裾野を持つ、社会について突き詰める学問を選んでよかったと今は思っています。
入学後の必修授業でまず学ぶのが「社会学原論」。この授業内容は、大学4年間の思考の骨組みになるものです。ここで教わる社会学の基本的な考え方が、自分の研究を考えるときの視点になります。同じ事柄でも、見方が変われば理解が変わる。そんな社会の見方の基礎を知ることができ、社会学が好きになりました。
例えば、フランスの哲学者ミッシェル・フーコーは、社会の規則や権力の働きを監獄のように見たり、カナダ人の社会学者アーヴィング・ゴフマンは、人間は誰もが舞台上のパフォーマーであり、コミュニケーションを演技として見ています。目に見えていることは何でも研究対象になって、学問として理論化できるということを知りました。日常的に「これにはどのような理論があてはまるのだろうか」と考えるのが、おもしろくなりました。
社会学原論は、近現代論とも言い換えられると思います。産業革命以降、人々がどのようなコミュニケーションの形をとっているかという内容です。それら考え方は、自分たちの生きている社会のさまざまな問題に応用できます。ジェンダー、SNS、若者、家族、学歴、移民などなど。それぞれの分野で発達する研究を追うツールとして、社会学という視点が強みになります。最初は難しい話ばかりに聞こえますが、日常生活に置き換えて考えることができるので、身近に感じますね。
入学後の必修授業でまず学ぶのが「社会学原論」。この授業内容は、大学4年間の思考の骨組みになるものです。ここで教わる社会学の基本的な考え方が、自分の研究を考えるときの視点になります。同じ事柄でも、見方が変われば理解が変わる。そんな社会の見方の基礎を知ることができ、社会学が好きになりました。
例えば、フランスの哲学者ミッシェル・フーコーは、社会の規則や権力の働きを監獄のように見たり、カナダ人の社会学者アーヴィング・ゴフマンは、人間は誰もが舞台上のパフォーマーであり、コミュニケーションを演技として見ています。目に見えていることは何でも研究対象になって、学問として理論化できるということを知りました。日常的に「これにはどのような理論があてはまるのだろうか」と考えるのが、おもしろくなりました。
社会学原論は、近現代論とも言い換えられると思います。産業革命以降、人々がどのようなコミュニケーションの形をとっているかという内容です。それら考え方は、自分たちの生きている社会のさまざまな問題に応用できます。ジェンダー、SNS、若者、家族、学歴、移民などなど。それぞれの分野で発達する研究を追うツールとして、社会学という視点が強みになります。最初は難しい話ばかりに聞こえますが、日常生活に置き換えて考えることができるので、身近に感じますね。
疑問や批判から入る、連字符社会学はロックな学問
連字符社会学について学んだ「メディア社会特殊講義(4)」でも、社会学の奥深さに触れました。連字符社会学とは、ハンガリーの社会学者カール・マンハイムが提唱した概念です。わかりやすく言うと、連字符とはハイフンのことで、例えばメディア-社会学、家族-社会学、教育-社会学のように何でも〇〇社会学と細分化することができます。そこでおもしろいのは、この〇〇の領域に対して、まずは批判から入るという点です。
メディア社会学ならアンチメディア学、教育社会学ならアンチ教育学ということです。疑問を抱いている〇〇があるならば、〇〇社会学を勉強するのがおすすめです。疑問や批判から入る、結構ロックな学問だと思います。社会学を思考ツールとして使う感覚が持てた授業だったので、そこがとてもおもしろかったですね。
他学年、他学部の方も多く、多角的な切り口が見られました。理論はざっとおさらいをしてから、実践重視で「アイドル」や「テスト」など、個々の〇〇に社会学の理論をあてはめてみようというものでした。
すっかり社会学のおもしろさにはまってしまい、今年の春学期には大学院への進学を決めました。ゼミも「メディアとジャーナリズムの送り手研究」がテーマで、前述の特殊講義の先生でもあった、木下先生のゼミに決まりました。テレビ、新聞、SNS、映画、ラジオ、雑誌といったメディアの送り手、つまりテレビのディレクターからアイドル、新聞記者、映画監督といった人々は普段どこでどのような仕事をして、私たちメディアの受け手の価値観に影響を与えるものを作っているのか、という研究です。
とは言いますが自由度の高いゼミで、とにかく木下先生のバイタリティがすごいんです。あのエネルギー量が。もとはテレビ局の番組制作などさまざまなキャリアを持った先生で、とにかく大阪の人ですからよくしゃべりますし、何でも知っている。どのような話でも答えてくれます。新聞記者も経験している先生なので、知識量がすごいんですよ。木下先生からは、興味を持った分野の歴史を、一度徹底的に調べて知識をつけることが大切だということを教わりました。
メディア社会学ならアンチメディア学、教育社会学ならアンチ教育学ということです。疑問を抱いている〇〇があるならば、〇〇社会学を勉強するのがおすすめです。疑問や批判から入る、結構ロックな学問だと思います。社会学を思考ツールとして使う感覚が持てた授業だったので、そこがとてもおもしろかったですね。
他学年、他学部の方も多く、多角的な切り口が見られました。理論はざっとおさらいをしてから、実践重視で「アイドル」や「テスト」など、個々の〇〇に社会学の理論をあてはめてみようというものでした。
すっかり社会学のおもしろさにはまってしまい、今年の春学期には大学院への進学を決めました。ゼミも「メディアとジャーナリズムの送り手研究」がテーマで、前述の特殊講義の先生でもあった、木下先生のゼミに決まりました。テレビ、新聞、SNS、映画、ラジオ、雑誌といったメディアの送り手、つまりテレビのディレクターからアイドル、新聞記者、映画監督といった人々は普段どこでどのような仕事をして、私たちメディアの受け手の価値観に影響を与えるものを作っているのか、という研究です。
とは言いますが自由度の高いゼミで、とにかく木下先生のバイタリティがすごいんです。あのエネルギー量が。もとはテレビ局の番組制作などさまざまなキャリアを持った先生で、とにかく大阪の人ですからよくしゃべりますし、何でも知っている。どのような話でも答えてくれます。新聞記者も経験している先生なので、知識量がすごいんですよ。木下先生からは、興味を持った分野の歴史を、一度徹底的に調べて知識をつけることが大切だということを教わりました。
現代思想の潮流をつかむため、タブー的な領域に挑戦することに
大学院へ進むと決めたら、自分が深く研究したいと思うテーマで卒論を書きたいと思い、時期は早いのですが、すでに頭の中に構想はできあがりました。その仮タイトルは「黎明期アダルトビデオと性的イメージの正当化」です。近年、AV新法(AV出演被害防止・救済法)の制定で、アダルトビデオ業界の構造に焦点が当たりました。その是非は抜きにして、アダルトビデオの誕生経緯とその社会的な正当化を追います。なぜアダルトビデオは全面規制されずに作られ続けているのか。1980年代の社会やその時代に語られていた「脱構築」や「ポストモダン」などの哲学の流れについても考えながら、アダルトビデオが世間に馴染むまでを、製作者たちの語りから研究します。
なぜこの領域かというと、次にやってくる社会学・哲学など現代思想の潮流をつかむには、1980年代のアダルトビデオの黎明期、歴史を知っておいたほうがよいと考えたからです。この領域の研究論文も非常に少なくて、自分が手をつけてみてもいいかもしれないなと。大学生は普通、このような分野はやらないですよね。私は大学院へいくので、チャレンジしてもよいのではないかと思って(笑)。
幸い、村西とおる監督など、黎明期から活躍されていた人たちも御存命ですし、著書本もあります。文献調査から入りますがインタビューまでいければいいなと思っています。その時代に変化した日本人の倫理観をあぶり出したいです。それまでは絶対に倫理的にダメだったものが正当化されたあの時代。日本人の倫理や道徳、もっと言えば美的価値観が変わった時代だったはずです。それが見えることを期待しています。
なぜこの領域かというと、次にやってくる社会学・哲学など現代思想の潮流をつかむには、1980年代のアダルトビデオの黎明期、歴史を知っておいたほうがよいと考えたからです。この領域の研究論文も非常に少なくて、自分が手をつけてみてもいいかもしれないなと。大学生は普通、このような分野はやらないですよね。私は大学院へいくので、チャレンジしてもよいのではないかと思って(笑)。
幸い、村西とおる監督など、黎明期から活躍されていた人たちも御存命ですし、著書本もあります。文献調査から入りますがインタビューまでいければいいなと思っています。その時代に変化した日本人の倫理観をあぶり出したいです。それまでは絶対に倫理的にダメだったものが正当化されたあの時代。日本人の倫理や道徳、もっと言えば美的価値観が変わった時代だったはずです。それが見えることを期待しています。
映画や芝居も研究者になるための肥やしに
サークルは写真部と演劇部に所属しています。芸術系も幅広く興味があるので、立教大学新座キャンパスの、映像身体学科の映画や哲学の授業をとったり、文学部で芸術のエッセイを読んでみたり。もちろん社会学部でもテレビドキュメンタリーの授業を履修したり、多彩な分野に触れてきました。新座キャンパスの視聴スペースをよく利用しますね。壁面びっしりDVDが並んでいるのですが、なるべく週2本のペースで映画を見ようとがんばっています。このペースだと年間100本は見ることができます。
芝居も好きで、学生演劇を見に行ったりしますね。近く、所属している劇団の公演も控えています。高校のときに、舞台の裏方をひと通りやったので、今度は役者として前に出てみようかと思って、大学入学と同時に演劇部に入りました。会話を見せるのが演劇なので、他の役者との会話、観客との会話、自分と役とのすり合わせなどのコミュニケーションについて考えたりするので、役者も思考が必要です。さらに脚本を書くとなると、キャラクターや役者と向き合うなど「人と話すこととは」を考える機会が多くなります。会話以外でも、他者がそこにいる意味まで考えたりするので、大学の勉強とはまた違ったおもしろさがありますね。
社会学を勉強していると、自分できちんと調べることの大切さが理解できますね。知識も増えます。将来は社会学の研究者になるため、研究や読書第一で追い込んでいきたいですね。論文は別として、自分の書いた新書が本屋さんに並んでいればいいなと。そのころ、まだ書店があるといいのですが。焦らずじっくり歴史を研究したいです。
芝居も好きで、学生演劇を見に行ったりしますね。近く、所属している劇団の公演も控えています。高校のときに、舞台の裏方をひと通りやったので、今度は役者として前に出てみようかと思って、大学入学と同時に演劇部に入りました。会話を見せるのが演劇なので、他の役者との会話、観客との会話、自分と役とのすり合わせなどのコミュニケーションについて考えたりするので、役者も思考が必要です。さらに脚本を書くとなると、キャラクターや役者と向き合うなど「人と話すこととは」を考える機会が多くなります。会話以外でも、他者がそこにいる意味まで考えたりするので、大学の勉強とはまた違ったおもしろさがありますね。
社会学を勉強していると、自分できちんと調べることの大切さが理解できますね。知識も増えます。将来は社会学の研究者になるため、研究や読書第一で追い込んでいきたいですね。論文は別として、自分の書いた新書が本屋さんに並んでいればいいなと。そのころ、まだ書店があるといいのですが。焦らずじっくり歴史を研究したいです。
私のお気に入り授業:スポーツスタディ2
学内のジムでマシンを使って本格的にトレーニングをする授業です。私が履修したときは月曜日の1限で、週の初めから体を動かしてスッキリした1週間を過ごしていました。グループに分かれ、少人数でコミュニケーションをとりながらの筋トレなので、初心者でも楽しく参加できました。1年次からとれる授業なのでおすすめです。
週2回、新座キャンパスで他学部の授業をとっています。空き時間は学術書を読んだり、映画を観たり、研究のための資料漁りをしています。春学期に多めに授業をとったこともあり、かなりゆとりがありますが、アルバイトや自分のやりたいこと、読みたい本と向き合う時間を作れています。