社会学部メディア社会学科3年の舘葵さんにインタビュー

メディア社会学科3年 舘葵

2026/04/15

在学生

OVERVIEW

社会学部メディア社会学科3年の舘葵さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

自分の好きなことが未来につながっていくことを実感

1年次でチャレンジしたリーダーシッププログラム

大学で「社会を動かすメディアの力」を学びたいと思っていました。SNSやテレビをはじめとしたメディアは「バズ」などのブームをつくり、社会や人々を動かす力があります。その力を正しく理解するために、メディアの歴史や、当時のメディアと社会の関係を深く理解する必要があると思いました。

入学後に新たな仲間づくりをしたいと思って参加したのが「グローバルリーダーシッププログラム101」でした。リーダーシップを実践的に学ぶことができるグループワークです。学部も学年も違う初対面の学生たちが400人ほど集まって、4人ずつ100のチームに分かれました。

協賛が日本航空だったので、テーマは「今の時代にJALで行く私たちが考える旅」でした。私たちのグループは、初めて海外旅行に行く大学生に向けて「JALカードを作って旅をお得にしよう!」というプランを提案しました。授業時間外もオンラインで話し合いを重ね、またSA(スチューデントアシスタント)や、先生方からも積極的に意見をいただきました。チームメンバーの得意分野を活かして、よりよいものを作り上げる楽しさを実感した一方で、チーム内で意見が対立し、話し合いが停滞することもありました。

そこで、チームをまとめるために議論に時間制限を設け、どのような意見も否定せず受け止める雰囲気作りを大切にした結果、複数の意見を融合した独自の提案が評価され、100チームで唯一のクライアント特別賞を受賞することができました。この受賞経験は、その後の学生生活の大きな自信に繋がっています。

この講義を通して、強引な牽引力ではなく対話を通じて個の力を最大限引き出す「私らしいリーダーシップ」を見つけることができました。このときに出会った仲間たちとは、今でも連絡をとり合う仲です。入学直後の不安な時期に、何でも相談できる仲間や先輩と出会えたことは本当に幸運でした。そして自分自身、チームワークが得意なことに気づきました。この自己理解が、その後の講義やサークル活動など、チームワークを活かせる活動に挑戦するきっかけになりました。

もっとも興味のあった映像制作に触れた全学共通カリキュラム

私は、中学高校と美術部でした。絵を描いたりアニメーション動画を撮ったり、何かを作ることが好きで、それをどうしたらより沢山の人に見てもらえるのかに関心を持ってました。絵を描くだけでなく映像制作にも興味を持っていたので、新座キャンパスの映像身体学科の授業を受けたいと思っていました。ちょうどそんなとき、池袋キャンパスで映像身体学科の先生の授業があることを知って、即座に履修を決めました。それが、全学共通カリキュラムの映像制作授業「立教ゼミナール(映像)」でした。

先生によるMVや映画の解説に加え、学生自身が脚本から撮影・編集までを行う実践的な内容です。周囲の受講生のセンスや技術の高さに刺激を受け、念願だった分野に触れることができ、とても充実した時間を過ごしました。この授業をきっかけに、さらに深く映像を学びたいという思いが強くなり、映像身体学科のこの先生のゼミに参加させていただき、5人のメンバーでショートフィルムを制作することができました。他学科の私を受け入れてくださった懐の深い先生と、温かいゼミ生たちに恵まれ「立教大学に入ってよかった」と心から思いました。この体験を通じて「自ら行動を起こすことで、学びの可能性は無限に広げられる」「何事に対しても恐れずに一歩踏み出す姿勢が大切」ということを実感しました。

また私は1年次のときに、育児放棄された子どもたちをテーマにした日本映画を観て、心を揺り動かされました。それをきっかけに、児童をとり巻く経済格差や家庭問題に関心を持つようになったのです。そして3年次のある日、大学内で1枚の貼り紙と出会いました。それが児童養護施設のサマーキャンプ参加募集のチラシでした。自分でメール連絡をして運営をお手伝いすることになり、新潟で3泊の農業体験に参加し、親と離れて暮らす小学生から高校3年生までの子どもたちといっしょに遊んできました。こんなにハツラツとして明るい子たちなのに、経済的な理由で進路が自由に選べなかったり、頼る大人がいないといった問題を抱えているという事実に衝撃を受けました。

そのサマーキャンプはよい体験でしたが、自分の中にモヤモヤした気持ちを抱え、言葉にできずにいたところ、秋学期に出会ったのが「社会階層論」でした。この授業で、現代社会における経済格差や貧困の問題を体系的に学びました。とくに印象的だったのは、「格差が見えにくくなっている」こと、そして「経済格差が体験格差になる」ということです。

この概念を学んだことで、夏に感じたモヤモヤが言語化され、問題の本質を理解することができました。実際に肌で感じたことを授業で理論的に学ぶことで、より深く問題を捉えられるようになったと感じています。国のとり組みや社会保障などの制度がたくさんあることも知り、同時にそれらが上手く活用されていなかったり、不十分な現状も学びました。

ある日突然、会社をクビになってしまったり、非正規雇用になったりしたら。意外と自分の身にも起こりうる問題だと気づきました。格差は決して「遠い誰かの問題」ではなく、誰もが直面しうる社会構造の問題なのだと理解できました。さらに私は、子どもや未来ある学生の夢や進学が、経済的な理由によって諦めざるを得ない状況になってしまう社会を変えたいと思うようになりました。

大所帯サークルで監督からコント出演、文化祭イベントまでを経験

この3年間で思い出深いのは、サークル活動です。高校生のときから立教大学の放送研究会というサークルに所属しようと決めていたので、入学後すぐに入りました。立教大学の放送研究会といえば300人以上が在籍する大所帯サークルで、当時から有名でした。私のキャンパスライフはここから始まったと言っても過言ではありません。

放送研究会は、演劇や映像制作を行い、文化祭では芸能人を招いてステージ運営を行うなど、ひと言では説明できないサークルです。参加していると自然とたくさんの友達ができました。私はこのサークルで、短編映画の監督や演者、また、”コントに出演”なんてこともやってきました。個々が得意なことを活かしていろいろな挑戦ができるのが、このサークルの魅力です。現在は広報を担当していて、放送研究会をさらに多くの人に知っていただけるように活動しています。HPを開設したり、SNSへの動画投稿に力を入れたり、以前にはテレビ番組でサークルをアピールする機会をいただいて企画を考えたこともありました。今年の文化祭は売れっ子の漫才コンビと若手俳優さんを招いたのですが、200名のサークルメンバーを統率して、主に警備や客席整備などの仕事をしました。文化祭のメインイベントを自分の手で作り上げた感があり、メディア社会学科の学生として大学に貢献ができました。

卒業するまでの間に長編映画を1本撮りたい

大学での学びの集大成として卒論がありますが、私は「日本のトレンディドラマと現代ドラマを比較して、働く女性象と結婚観はどう変化しているのか明らかにする」というテーマにしました。1990年代と2010年代のテレビドラマを比較し考察するというものです。高校生のときには、ドラマはあくまで趣味であり、学問になるとは想像もしていませんでした。大学入学後に、自分の好きなテレビやドラマなどを学問やサークル活動として突き詰めていってよいのだということがわかりました。今、自分の好きなことが未来につながっていくことを実感しています。

就活では、主に放送局の制作部門を受けている最中ですが「自分から動けば必ず学びと成長の機会が得られる」ということを大学生活で身につけたので、希望を持っています。そして、就職する前に必ずやっておきたいことがあります。それは、長編映画の撮影です。まずはいっしょに作品を作る仲間を募るところから始めたいと思っています。

私のお気に入り授業:専門演習

最初に時間割を組み、授業を変更できる期間があるのでその期間に授業に参加し、学びの内容や、学期の最後まで受講できそうかを見極めて時間割を組んでいます。何より、自分の興味のある授業をとることを優先させました。空きコマの時間は図書館で読書や、池袋散策をします。

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