社会学部現代文化学科3年の加藤 成晴さんにインタビュー

現代文化学科 加藤 成晴

2021/11/01

在学生

OVERVIEW

社会学部現代文化学科3年の加藤 成晴さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

高名な社会学者からその思想を受け取り、知識を蓄えた

社会構造や人の文化に興味が向いた

大学進学の際に何を学びたいのかと考えたとき、私は文系だったため法学や経済学などが選択肢として挙がりました。しかし、それよりもむしろ、漠然と私が今生きている社会の構造そのものについて深く学びたいと思いました。高校の授業で政治について学んだとき、たとえば政権など政治そのものよりも、生活保護受給者などについて取り上げたトピックのほうがが面白く、興味をそそそられましたね。そのような事柄に、社会学部が当てはまっていたことが、入学の理由です。また、現代文化学科を選んだのは、東南アジアなど関わりが少ない国の文化を知りたいと思ったからです。

輪読、議論、論文執筆に取り組んだ「専門演習2」

「専門演習2」は、木村ゼミに所属していました。春学期では主に文化人類学に関する文献や論文の輪読を行います。どの文献も独自の知見が得られて非常に面白く、毎回楽しみにしていました。少人数形式なので、議論をより深めることができますし、人の意見を聞く中で、自分だけでは得られなかった気づきや、新しいことへ興味を持つきっかけも生まれました。
秋学期のゼミ論文の執筆は、それまで読んだ文献をもとにテーマを絞り、卒論に向け執筆を行います。私は「異文化スポーツの実践を通じた異文化理解~テコンドーを事例として~」をテーマにしました。テーマを考えること自体、生みの苦しみのようなものはありますが、卒論に向けてひとまず形にする作業は、設定した分野について知識が深まるだけでなく、調査の中で新たな知見や問いも生まれるなどやりがいがありました。そして、それ以上に論文執筆は、書く楽しさを体験することができました。
また今年度の夏休みに実施した、日帰り調査は思い出に残っています。私は、新潟県十日町市に出向いて町と現代アートの関わりについて調査を行いました。

先人たちの思想や論理が今に生きていることを知る

社会学者や哲学者の思想を紐解く授業「自己と他者の社会学」で、自己やアイデンティティについて学んだことが、就活の面接や自己分析に大いに役立ちましたね。
1年次では、必修の授業「社会学原論」の中で、まず社会学の基礎的な考え方や高名な社会学者について学びます。それ自体もじゅうぶんに面白いのですが、「自己と他者の社会学」では、高名な学者の中でもとくに、人間の根源やアイデンティティ、人格などについて論じた社会学者についてより深く学ぶことができました。原文は難解なのですが、先生がわかりやすいレジュメを作成してくださったので楽しくスムーズに頭に入ってきました。衝撃を受けたのは、フランスの思想家ミシェル・フーコーの『監獄の誕生』(1975年)に出てくる規律訓練に関する考え方です。それが、現在の監視社会の構造を予見するものであったことにとても驚きましたね。

池袋というフィールドが教えてくれるもの

キャンパスがある池袋自体が、多様な人々が集まる場所であり毎日がフィールドワークのような刺激的な環境です。この街は、東京の中でもとくに人の往来が多いエリアで、ふらりとコンビニエンスストアや飲食店に入れば、外国にルーツを持つ店員さんがたくさん働いています。座学で学ぶこともたくさんありますが、池袋というフィールドが教えてくれる学びや気づきも数多くあります。そこで発見したことや違和感などを、大学の講義や学友と議論する中で解決することができるのが、立教大学という場所で学ぶメリットだと思います。

ゼロから始めたスポーツ、カバディ

大学では何か新しいスポーツを始めようと思い、全く情報がないゼロの状態からカバディをはじめました。カバディとは、格闘技に近い競技特性のチームスポーツで、発祥国のインドでは国技でプロリーグが設立されているメジャーなスポーツです。中学・高校までの部活動のように、カバディについて教えてくれるコーチはもちろんいないため、自分で外部のチームに連絡し、練習に参加させていただきました。中学・高校までは学校という限られた場所が活動範囲でしたが、大学ではやる気さえあれば、学内から飛び出し自由に活動できることは魅力的だと思います。

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