社会学部メディア社会学科4年の加藤 瑞貴さんにインタビュー

メディア社会学科 加藤 瑞貴

2021/11/01

在学生

OVERVIEW

社会学部メディア社会学科4年の加藤 瑞貴さんに、立教大学での学びについて語っていただきました。

メディアや社会を体系的に学びつつ、興味関心を深堀りする

幼いころからの興味関心の世界について学びたい

私は小学生のころから、インターネットやテクノロジーを通じたコミュニケーション・情報発信に興味を持ち、慣れ親しんでいたため、大学でそれらを深く掘りさげたいと考えていました。社会学部メディア社会学科は他大学と違い「社会学」や、それを起点とした「メディア社会学」などを体系的に学ぶことができるため、自分の興味関心をしっかりと研究できるのではないかと思い入学を決めました。
実際には、現在の社会を取り巻くテクノロジーとメディアが私たちに与えている影響や、実生活で感じる「これってなんだろう?」という疑問について、多くを学ぶことができました。これらの学びは社会で生活をしていくうえで広く通じるものばかりなので、特定の何かにこだわるのではなく、学んだことを体系的に活かせる面はあると思います。

音楽の流行や背景考察について研究を深める

中学生のころから「シティポップ」と呼ばれる1970~80年代の邦楽に興味をもっていたので、その興味を深堀りできる音楽社会学のゼミに入りました。「英語圏における80年代シティポップの広まりと逆輸入について」というテーマで、2年間じっくり研究を深めることができました。
シティポップは近年、英語圏を中心とした海外で急速な人気を獲得していたため、そこに至った背景や楽曲群が生まれた当時の経緯について興味を持ち、卒業論文のテーマとしました。卒論では「シティポップ」という単語の意味や楽曲群の範囲について定義することを試みたため、当時の雑誌や文庫、レコードに関する資料などを多数読まなければいけない点で苦労しましたが、最終的には、学術的な定義のない楽曲群を定義付けることができ、有意義な卒論が完成したと思っています。
3年次ゼミでの主な活動は、4年次に執筆する卒論の基となる「プレ卒論」を執筆することでした。研究・執筆が始まる秋ごろまでにはプレ卒論ならびに卒論のテーマを決定する必要があり、最終的に求められる3万2,000字以上という分量を書ききれるだけのテーマを探し、設定することが大変でしたね。テーマ設定には苦労しましたが、そこさえ決まれば、プレ卒論で書いた内容はのちに活かせるため、卒論の執筆は楽に進めることができました。

卒論執筆における背景理解に役立った授業「若者とメディア」

立教大学では、外部講師の方が開講される授業が多くあります。私は「若者とメディア」を担当する評論家の宇野常寛さんの授業が、とても印象に残っています。高度経済成長やバブル、情報化といった、いくつかある戦後日本の転換期における社会の動向と、それに基づく文化批評について学ぶ授業でした。先生は、外部講師の方の中でも比較的若く、僕たち学生に近い目線から社会を批評しているため、講義の内容が耳に入りやすくかつ説得力がありました。
卒論でバブル期の「シティポップ」について研究しようと考えていたこともあり、ちょうどそのころの社会文化的な情勢・カルチャーに詳しい宇野先生目線から捉え直すことができたのは、卒論執筆における背景理解の過程でとても有益なものでした。

多くの学びを得たリーダーシッププログラム

立教大学には「GLP」と呼ばれる複数の授業を通して、リーダーシップについて学習できるプログラムがあります。そこで得られたリーダーシップやコーチングスキルは、大学での生活に限らず日常の多くの場面で活用できるものだと思います。とくに「GL101」というビジネスコンテスト形式のカリキュラムでは、自分から行動することの意義や他人と協力することで得られるチームの力など、多くのことを学ぶことができました。
立教大学のキャンパスは、比較的コンパクトですが、その分色々な背景を持ったたくさんの属性の人がいます。足を踏み入れるたび、常に新しい刺激を得られる空間なのです。開講されている講義の数が多いので迷ってしまうかもしれませんが、その分、自分の興味を広げ、深めるには絶好のチャンスだと思います。

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